自動車に常備の「発炎筒」思わぬ落とし穴に注意 LEDタイプとの違いは

自動車に常備の「発炎筒」思わぬ落とし穴に注意  LEDタイプとの違いは

発炎筒(画像:写真AC)。

自動車に乗る際は発炎筒を常に装備しなければなりませんが、確認すべきポイントもあります。また、近年はLED式のものも流通しています。

いつの間にか使えなくなっている可能性も

 自動車に必ず装備されている「発炎筒」。急なトラブルなどで道路上に車を停める際に、他車に自分の存在を知らせ、事故を防ぐためにあります。

 発炎筒は道路運送車両法保安基準で装備が義務付けられている「非常用信号用具」のひとつです。非常用信号用具の主な条件は「夜間200mの距離から確認できる赤色の灯光を発するもの」とされており、過塩素酸アンモニウムや過塩素酸カリウム、硝酸ストロンチウムなどを主成分として、摩擦熱で着火し、強い光を出す仕組みになっています。

 注意すべき点ですが、保安基準で定める発炎筒は、JIS規格の「自動車用緊急保安炎筒」にある要件を満たしていなければなりません。「明るさが140カンデラ以上。雨量50mm/h、風速18m/sの環境でも正常に着火し、中断せず5分間燃え続けること。…」といった細かな要件が定められていますが、この要件が保たれる限界として、「有効期限は4年間」と明記されています。

 このため発炎筒の本体には、記事内の画像のように有効期限が記載されています。

 車検時に案内を受けることもありますが、中古車や、長い間乗っているクルマの場合、いちど期限を確認し、期限切れであれば買い替えましょう。なお、発炎筒は、カー用品店のほか、ホームセンターでも500円前後の値段で手に入ります。

 なお、買い替えによって不要になった古い発炎筒は、発火物であるため通常のごみとして処分はできません。自動車整備工場をはじめ、カー用品店、ホームセンター、ガソリンスタンドなどで回収してもらいましょう。

LEDライトは発炎筒の代わりになるのか

 発炎筒の代わりに「非常用信号用具」として認められているものに、LED式赤色ライトがあります。

 こちらは乾電池で光るもの。発炎筒と違って使用期限もなく、電池を入れ替えれば何度でも使用できます。懐中電灯と同じスイッチ式であり、炎も出ないため手に持って扱いやすいというメリットがあります。

 カー用品店「オートバックス」を展開するオートバックスセブンによると、LED赤色ライトのシェアはほとんどなく、いまだ発炎筒の購入が一般的とのこと。LED赤色ライトの市場価格は、発炎筒の倍ほどが相場。金額としては数百円の差ですが、発炎筒を買い替えるタイミングの多くが車検時のため、「少しでも車検費用の総額を抑えたい」という考えになるのが理由だそうです。

 なお、LED赤色ライトには使用期限がありませんが、内蔵する乾電池には寿命やバッテリー残量があります。いざという時に電池切れということがないよう、日頃の点検時に点灯するかどうかチェックしておきましょう。

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