「新」がつかない「千歳空港駅」どんなところ? 実は「国鉄初」のメモリアル駅のいま

「新」がつかない「千歳空港駅」どんなところ? 実は「国鉄初」のメモリアル駅のいま

南千歳駅の駅名標(2020年9月、乗りものニュース編集部撮影)。

新千歳空港駅からひと駅のところにある「南千歳駅」は、かつて同空港が現在の位置に移る前、空港への玄関口「千歳空港駅」だった過去を持ちます。実際に行ってみたところ、かつての名残りを感じるところもありました。

1992年までは「千歳空港駅」として使用されていた

 2020年現在、北海道の空の玄関口といえば新千歳空港です。この空港の地下には、JR千歳線の新千歳空港駅があり、空港から直結での往来が可能です。

 新千歳空港はかつて、「千歳空港」と呼ばれた時代から、1992(平成4)年に現ターミナルに移るまで、すぐ隣の現在の航空自衛隊千歳基地側にターミナルがありました。その時代、空港までの鉄道アクセスはどの駅が果たしていたのでしょうか。

 これが、新千歳空港駅からひと駅、距離にすると3km弱離れたところにある現「南千歳駅」です。千歳市によると、南千歳駅の2017(平成29)年度利用者数は、1日当たり1400人弱とのこと。いまは、そこから乗り降りするというよりは、道内の各方面への乗り換えで使用されるのが、おもな用途となっているようです。

 ただこの駅、かつては「千歳空港駅」と名付けられ、旧千歳空港と鉄道アクセスをつなげるために設置されたもの。当時の国鉄が、このような駅を設置したのは、ここが初めてだそうです。なお、同じような経緯を持つ駅として代表的なものは、1978(昭和53)年に設置された成田空港至近の東成田駅ですが、こちらは京成電鉄が設置したものです。

 ただ南千歳駅には、かつて「旧千歳空港」の名残りを感じる場所もあります。改札を出て左手に曲がったところの通路は現在、駅に隣接する国道36号を跨いだところで、無理やり切られているようなレイアウトに。かつてはこの通路がそのまま「千歳空港」のターミナルにつながっていたそうです。このことから現在も、通路を降りて国道に降り立つと、目の前には現在の航空自衛隊千歳基地が広がるため、状況次第では自衛隊機を間近で見ることができるほか、場合によっては駐機している旅客機などを見ることもできます。

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