ファンの”惜別の声”機体に刻み… ANAの777-300ER「JA779A」離日 機長「まだ活躍できた」

ファンの”惜別の声”機体に刻み… ANAの777-300ER「JA779A」離日 機長「まだ活躍できた」

羽田空港を出発するJA779A(2021年7月13日、乗りものニュース編集部撮影)。

メッセージ、泣けます…。

飛行時間約5万9350時間、着陸回数6574サイクル

 ANA(全日空)で運用されていたボーイング777-300ER「JA779A」が、2021年7月13日(火)午前9時前ごろ、同社退役にともなうフェリーフライト(回航)のため、羽田空港を出発しました。

 JA779Aは、2007(平成19)年にANAに導入され、おもに北米線や欧州線などの長距離国際線を担当してきました。客室はファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラスが設定されています。最後の定期便フライトは、3月28日のサンフランシスコ発羽田行きNH7便。このときは旅客機を用いた貨物便として、乗客をのせずに運航されました。

 その後同機は、地上で駐機状態のまま、機内食を提供するレストランとして開放するイベント「翼のレストランHANEDA」を6月に実施。「機内食レストラン+退役前のお別れ会」といった趣旨で挙行されたこのイベントで、参加者が同機のドア付近に、JA779Aへのメッセージを書き込みました。このときのメッセージが機体にたくさん記された状態のまま、同機は日本を離れています。

 ANAでは新型コロナウイルス感染拡大にともなって、保有する旅客機の体制を見直し、固定費の削減を図っています。20年から25年使用されることが一般的な旅客機市場で、導入からわずか約14年での退役となったJA779Aも、この一環と見られます。ANAによると、同機の飛行時間は約5万9350時間で、着陸回数は6574サイクルとのこと。フェリーフライトを担当するパイロットも「コロナ禍がなかったら、まだまだ活躍した機体でしょう。いろいろ思い出のある飛行機で、本当に寂しいです」と話します。

 フェリーフライトは、羽田空港を離陸後、ホノルルを経由し、多数の飛行機が安置されている米カリフォルニア州のモハーヴェ空港に向かいます。

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