山手線の車掌が1日300回も「全集中」するワケ 池袋運輸区で聞いてきた

山手線の車掌が1日300回も「全集中」するワケ 池袋運輸区で聞いてきた

山手線のE235系電車(画像:写真AC)。

JR東日本が現役車掌たちによるオンラインイベントを開くのですが、山手線を担当している池袋運輸区のテーマは「山手線、300回の全集中!!」。その理由を聞くと、納得がありました。「300」は山手線ならではの特徴だそうです。

『鬼滅』にのっかった山手線?

 コロナ禍で外出が難しいなか、子どもたちの役に立てれば、自由研究に使ってもらえればとJR東日本がこの夏、オンラインイベント「車掌さんのお仕事体験」を開催します。

 首都圏の5乗務員区がそれぞれテーマを設け、「Zoom」を利用してオンラインイベントを実施するものです。

 山手線を担当する池袋運輸区のテーマは「山手線、300回の全集中!! 〜ドアさばき達人への道〜」。大人気の『鬼滅の刃』にのっかったのかと思いましたが、実際に池袋運輸区で話を聞くと、「なるほど!」と思いました(もちろん、のっかったところもあると思いますが)。

 山手線の車掌は基本的に、1日の勤務で山手線を5周するそうです。

 山手線の駅数は、30です。

 山手線の車掌は、その各駅でドアを開閉――すなわちドアを2回操作します。

 山手線は、利用者の多さで日本有数の路線です(2019年度の平均通過人員は112万1254人/日)。

 つまり――。

「300」は山手線らしい数字 「カシオペア」探検も

 山手線の車掌が、1日の勤務でドアを操作する回数は「5×30×2」で「300」。そして日本有数の混雑路線です。ドア操作で特に神経を使うことは、想像に難くありません。

 池袋運輸区のテーマ「山手線、300回の全集中!!」には、そんな理由がありました。1日300回ものドア操作は他路線ではない数とのことで、今回イベントを実施するにあたって、山手線らしいこの点を見てもらおうと考えたといいます。

 個人の感想ですが、山手線は駅間も短く、その車掌の仕事は他の路線と比べかなり集中力が求められそうです(他路線なら集中力があまり求められない、という意味ではありません)。

 池袋運輸区のテーマ「山手線、300回の全集中!!」では、池袋運輸区で車掌が実際に使っているシミュレータを用いて、「車掌」という仕事や、東京を支える「山手線」について、本職の車掌がオンラインで教えてくれます。質問コーナーもあるそうです。

 取材時、その一部を見ることができましたが、大人でも楽しめるトリビア的内容も多く、通勤などで山手線に乗るのが楽しくなるのではないでしょうか。

 JR東日本が今回開催するオンラインイベント「車掌さんのお仕事体験」には、池袋運輸区のほか宇都宮車掌区(宇都宮線・日光線など)、上野車掌区(特急列車・宇都宮線・高崎線など)、さいたま車掌区(京浜東北線・武蔵野線など)、大宮車掌区(埼京線・川越線など)も登場。2021年8月に順次、開催されます。

 参加代金は1アカウント1980円。JRE MALL内の「*and trip. オンラインショップ」から申込み可能です(定員に達し次第終了)。

 また、この企画にあわせて8月7日(土)の15時から、ホリプロの女子鉄アナウンサー久野知美さんと、マネージャーの南田裕介さんをMCに、寝台特急「カシオペア」車内を探検するYouTube無料生配信も行われます。

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