これで国内線!? JAL&ANA超進化の2021年 コロナの裏で客室が変貌のワケ +1000円で爆睡も

これで国内線!? JAL&ANA超進化の2021年 コロナの裏で客室が変貌のワケ +1000円で爆睡も

手前がANAのボーイング787-8国際線仕様機。奥がJALのエアバスA350-900(乗りものニュース編集部撮影)。

2020年に引き続きコロナ騒動などのさなかにあった2021年、JALとANAはその裏で、国内線の旅客機の客室設備を進化させていました。一言でいえば「国際線並み」がズラリ。そのうち、おもに4機種を振り返ります。

JALでは幹線向け旅客機に変化

 2021年の航空業界は、前年に引き続き”新型コロナウイルス”関連がメイントピックとなる年でした。12月現在も国際線については大幅な減便、運休が続いており、回復は依然として「見通し立たず」といわざるを得ない状況が続いています。

 一方、それより早く旅客需要の回復が見込まれる国内線では、実はJAL(日本航空)、ANA(全日空)ともに、コロナ禍の裏で客室設備が大きな進化を遂げています。

●JALの大型機の設備、一年で風変わり?

 JAL国内線では、比較的大型の旅客機で、充実した客室を備えるものが増えている傾向にあります。

 同社では、全席個人モニターやUSBポート、電源コンセントなど最新の設備を備えたエアバスA350-900を2021年度内に15機体制へ拡大させる方針です。国内幹線と呼ばれる4路線(羽田〜新千歳、伊丹、福岡、那覇)などでは、A350-900、そして同レベルの設備をもつボーイング787国内線仕様機の投入が、もはやスタンダードになりつつあります。

 ただ、JALの国内幹線などでは、従来の大型の旅客機も飛んでいます。2021年に客室が大きな進化を遂げていたのは、むしろこちらでしょう。

JALの777には「+1000円で寝転がれる」席誕生

 JALがA350をデビューさせる以前に国内幹線の主力機としていたのが、ボーイング777です。2021年現在も、幹線を中心に777が使用されていますが、いま飛んでいる777の客室設備は、2020年まで飛んでいた777のそれとは全く異なります。

 2020年まで国内幹線に就航していた777国内線仕様機は、2021年2月に運航を停止し、そのまま3月末をもって全機が退役しました。これは、同機が搭載していたエンジン(プラット・アンド・ホイットニー製)がトラブルを起こしたことで、国土交通省航空局より運行停止措置が下ったことが発端です。

 ただ、JALはここで代役として、本来国際線で使用していた777国際線仕様機を設備そのままで国内線へ投入します。JALの777国際線仕様機は、搭載エンジンが異なる(国際線仕様機はゼネラル・エレクトリック製を採用)ために、先述のトラブルの影響を受けなかったのです。

 国際線仕様機は、フライト時間が長いことから、国内線仕様機より居住性の高い客室を持ちます。この法則はJALの777国際線仕様機も同様。同機は全席個人モニターが付き、普通席から+1000円(当日アップグレードの場合)で乗れる上位クラス「クラスJ」では、なんと、フルフラットシートが搭載されました。こういった設備が充実した777は、2023年まで乗ることができる予定です。

 このような客室設備の進化は、ANAでも同様です。

ANAもスゴイぞ! 787に充実仕様続々

 ANAの場合、とくに2021年、主力機であるボーイング787に設備が充実した仕様が一気に増えました。航空券予約時のウェブサイトで「78M」「78G」と呼ばれる仕様です。

「78M」は本来、中距離国際線を担当していた機体を、国内線と比べて豪華な客室仕様そのままに国内線へ投入しています。全席にUSBポートと個人モニターを備えており、2021年の航空ファンのなかでは、アタリ機材とされてきました。

 ただ、2021年12月、それをも上回るかもしれない787が出現します。新仕様の787-9「78G」です。同機は全席にUSBポートと個人モニター、電源コンセントを装備。国内線用ということでスペースに比較的余裕がないなか、シートを薄型化することで前後間隔の確保が図られているほか、座り心地向上の工夫などが凝らされており、「78M」にも負けず劣らずの、充実の設備を誇ります。

 なお、ANAでは地方路線を担う、エアバスA321neo22機と、国際線仕様のA320neo11機にも個人モニター搭載機を就航させています(2021年度末就航予定分含む)。

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 新型コロナ騒動の裏で、航空会社は衛生対策の向上はもちろん、旅客にとって魅力のある設備を搭載することで、競争力の向上を図っています。国内旅行の復調が見込まれる2022年は、JAL、ANAどちらに乗っても、客室の進化を体感する機会がより一層増える年となりそうです。

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