中国で墜落の「737-800」として別機種「A330」がお茶の間に…ワイドショーが間違うほど似てる?

中国で墜落の「737-800」として別機種「A330」がお茶の間に…ワイドショーが間違うほど似てる?

中国東方航空の事故機、ボーイング737-800「B-1791」(画像:Shadman Samee[CC BY-SA〈https://bit.ly/36IUy0m〉])。

墜落した中国東方航空のボーイング737-800についてのテレビ報道で、「同形式の資料写真」として、エアバスA330の写真がフリップに掲載されることがありました。両機はたしかに共通点もあれば、大きく異なる点もあります。

原因は調査中

 中国・雲南省昆明から広東省広州へむけ飛行していた、中国東方航空のMU5735便が2022年3月21日に墜落しました。残念ながら、132人の乗客について当局は「生存者は見つかっていない」としており、事故原因も明らかになっていません。通常、航空事故の原因は専門家がさまざまな状況を想定したうえで、綿密な試算のもと推定を発表するので、原因究明は相応の時間がかかると考えられます。

 このショッキングな事故は、事故時の映像と見られる動画がSNSで拡散されたことなどもあって、世界中で広く報じられました。それは、ここ日本のメディアでも同様です。事故機となったのは、米国・ボーイングのベストセラー機で、国内の航空会社でも多数採用されているボーイング737-800でした。

 ただ、国内のあるテレビ局のワイドショーでは、事故機と全く別の旅客機が、“事故機と同型式の資料写真”、つまり737-800としてフリップに掲出されました。それはボーイングのライバルである欧州・エアバスの「A330」。放送を見ていた一部の航空ファンが、これに反応しました。

 メーカーからして全く異なりますが、ボーイング737-800とエアバスA330、両者を取り違うほど似ているポイント、また異なるポイントはどのような点でしょうか。

737-800とA330、どこが同じでどこが違う?

 ボーイング737-800とエアバスA330は、エンジンが2発という共通点があります。この「双発機」というスタイルは、ボーイング・エアバス両者の新鋭旅客機だと、ほぼ一般的と言えるレイアウトです。ちなみに2機種とも、低翼・エンジンが主翼に吊り下がるスタイルなど、「ごく一般的な双発機」の形状です。

 また、形状こそ違えど、空力性能を向上させ燃費効率を上げるために、主翼端が上方に反り上がった、いわゆる「ウイングレット」として知られる機構を備えているのも共通点といえるでしょう。

 一方、2機はそもそも大きさからして全く違います。事故機のボーイング737-800は全長39.50m。「事故機と同型式」とされたエアバスA330は全長58.8mとなっています(A330-200の場合)。

 またボーイング737-800の前脚ドアは前後に長い長方形なのに対し、A330は小ぶりで正方形に近い形状であること、737-800の主翼下の主脚は1列2輪が左右に並ぶのに対し、A330の主脚は2列4輪が左右に並ぶ……などの違いがあります。よく見ると、ドアの配置や垂直尾翼の形状なども異なります。

 2機種の違いはいわゆる航空ファンでないとほとんど気づかないのかもしれませんが、メーカーすら間違えてしまったフリップに、多くのファンが反応してしまったようです。

【映像】痛々しい…MU5735便の事故映像&現場など(2分半)

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