青春18きっぷ「初体験」はいつ? お金が無くて野宿 「日本って広いんだ」思い出はさまざま

青春18きっぷ「初体験」はいつ? お金が無くて野宿 「日本って広いんだ」思い出はさまざま

不安と期待が入り混じる初めての長旅(画像:写真AC)。

「青春18きっぷ」を初めて利用した時の旅行についてアンケートを実施。517人から回答を得ました。鈍行で行く「青春の長旅」は人それぞれに思い出があるようです。

全国鉄道旅行の必携品

「乗りものニュース」では2022年3月23日から29日にかけて、「青春18きっぷ」を初めて利用した時に関するアンケートを実施。517人から回答が集まりました。

「青春18きっぷ」はJR旅客各社が春・夏・冬に発売する企画乗車券で、普通列車が5日分乗り放題となります。

●初めて「18きっぷ」を使ったのは何歳のとき?

 半数近くが高校卒業後(47.6%)で、高校生のとき(23.2%)、中学生のとき(20.7%)、小学生のとき(5.0%)、それ以前(0.6%)と続きます。半数が小中高の間に「18きっぷ」を使用した経験がある、という結果となりました。

 高校卒業後の中でも、7割近くが20歳までに「初体験」しているという結果になっています。一方で、40歳を超えて初めて使った人も7人いて、最高齢は57歳でした。

●何がきっかけ?

「移動費が安く済む手段として選んだ」が62.1%で最も多く、次に多かったのが「以前から使うこと自体に憧れていた」(17.2%)、その他間接的なきっかけとして「友人・知人に連れられて」(17.2%)、「家族に連れられて」(5.2%)となっています。

 自由回答では「部活で」「学校行事で」という回答が少なからず見られました。右も左も分からない中、経験者と同行したり、仲間と支えあったりすることで、長距離旅行に対する「若さのハンデ」を克服しているようです。

 また、60代以上で顕著に見られたのが、前身の「青春のびのびきっぷ」をはじめ、「最初の発売がきっかけ」ということです。「さっそく飛びついた」「これはいいなと思った」と、日本全国への鉄道旅行に目覚めた機会とする人たちが多くいました。

行先は?どうやって夜を過ごした?

●どこに行った? 

 自由回答のため、それこそ百人百様、ありとあらゆる行先が回答として挙がっていました。どこか1、2箇所の目的地を挙げる人が8割ほどで、「とにかく乗って乗って乗りまくる」という、いわゆる「限界旅行」にいきなりチャレンジした人は意外と少ない印象でした。

・大阪から肥薩線経由で指宿まで
・大阪から5日かけて東京・長野・新潟・秋田・函館を旅しました。
・東京〜四国の往復4泊5日
・鹿児島〜京都〜北陸〜東京〜岡山〜四国〜大分〜鹿児島(夜行バスも利用)
などの回答がありました。

●どこに泊まった?

 先述したとおり、学生時代に初利用したという回答が大半でした。自由に使えるお金が少ない中で、最もネックになってくるのが「宿泊費」です。

 まず、全体の2割にあたる105人は「日帰り」と回答。一方で、同じく全体の2割にあたる103人は「夜行列車で夜を明かした」と回答。「ムーンライトながら」をはじめ「松山」「えちご」「八重垣」などの「ムーンライト」のほか、名もなき夜行鈍行列車を挙げる人もいました。

 宿泊施設を利用した人は、ビジネスホテルで5000円〜7000円周辺で泊まったというのが多数。上の世代では「ユースホステル」が散見され、若い世代になるにつれて、「ネットカフェ」という回答が見え始めます。終電で旅を終えて始発で出発するスケジュールで、いわゆる「ナイトパック」を利用すると、1泊1500円程度で夜を越せる場合もある、ネットカフェ。もしも遠い昔に充実していたら、やはり当時の18きっぷユーザーにとってもありがたい存在だったのでしょうか。

 そして、お金の無い時の究極の方法が野宿です。まだ大らかだった時代、「駅寝」と呼ばれる、駅構内での野宿で旅先の夜を過ごした人も。「無人駅のベンチで、寝袋にくるまって寝ました。今の年齢ではもうできません…」などの声もあり、やはり過酷だったようです。

十人十色、それぞれの思い出

●初体験「18きっぷ旅」の思い出は?

 最後に、アンケートで寄せられた、最初の18きっぷ旅の思い出の中からいくつか紹介します。

・東京まで10時間かかったが、車窓と車両が移り変わり、聞こえて来る言葉が徐々に変わっていくのを肌で感じ、退屈はしなかった。あと静岡県の広さを実感した。
・初めての東海道本線とSLが引く旧型客車に初めて乗ったこと。
・グループ旅でした。 まだ、黒磯の先が客車列車のころで、今となっては行って良かった旅でした。
・ただ乗り継げられればいいと思い、食事や補給などを全く考慮しない旅程になってしまい、さらには夜行列車では満席でろくに眠れず、到着時にはかなり疲れ切ってました。
・時刻表とにらめっこして行程組んだこと 、線路トラブルか何かで行程が狂ったこと 、夜明けから日の出の景色がキレイだったこと。
・最初は意気揚々としていましたが、だんだんと不安感が増してきました。 また、普通列車での移動にも疲れてきたため、帰りは一部区間で新幹線に乗りました。
・一枚の切符でみんなしてどこへでも行けるたのしさ!! 鉄道好きがさらに増しました!!
・車内で知り合った方と、長いこと交流しておりました。旅は道連れ、世は情け……まさにその言葉通りでした。

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