何のため? 道路脇に「ポツンと橋脚」東京圏3選 30年経て動き出した計画も

何のため? 道路脇に「ポツンと橋脚」東京圏3選 30年経て動き出した計画も

外環道"ポツンと橋脚"の正体

何のため? 道路脇に「ポツンと橋脚」東京圏3選 30年経て動き出した計画も

高架の外環道に達する橋脚が1本だけ立つ八条白鳥交差点(乗りものニュース編集部撮影)。

道路脇にポツンと脚のみが立っているところがあります。なかには、長い年月を経ているものも。東京圏でそうした箇所と、背景にある「計画」をピックアップします。

外環道の脇にあるコンクリートの塔 正体は

 道路脇にポツンと橋脚のみが立っているところがあります。中には長い年月を経ているものも。将来的に使われるのでしょうか。

 今回はそんな「ポツンと橋脚」のうち、東京周辺で見られるものをいくつか紹介します。

外環道の「ポツンと橋脚」

 外環道に並行する国道298号から北へ、大型ショッピングセンター「イオンレイクタウン」に通じる国道4号「東埼玉道路」が延びる「八条白鳥」交差点(埼玉県八潮市)には、数十mの高さの橋脚が1本だけポツンと立っています。高架上の外環道(外回り)の遮音壁越しでも一部見えるほどの高さです。

 NEXCO東日本によると、この橋脚は1990年代に外環道が開通した当時に、「将来を見越して」作ったものだといいます。実は、ここにはジャンクションなどが接続する予定なのです。

 2020年度には、東埼玉道路の真ん中へ高架の自動車専用部を建設する事業が、国を主体として始まりました。八条白鳥交差点付近には、その接続部として仮称「草加八潮JCT」が設けられるほか、さらにPAとスマートIC(外環八潮スマートIC)の設置についても、事業化に向けた準備が進められています。

 交差点内の橋脚は、将来的にこれらのランプ橋を支えるために造られたのだとか。実は外環道のIC・JCTの通し番号も、八潮のJCT・ICに割り当てられる「73」が欠番になっており、当初から構想が存在したことが伺えます。

 また、ここは交差点内の橋脚だけでなく外環道本線の橋桁も、ランプの接続を見越してやや外側に膨れる形になっており、現在はそのスペースに鉢植えの植物などが設置されています。こうした準備工事が、30年以上を経てようやく日の目を見るかもしれません。

横浜&湾岸の「ポツンと物件」

 神奈川にも「ポツンと物件」があります。

横浜「環2」のポツンと橋台

 横浜の環状2号線は、海沿いの磯子(国道357号)から東戸塚、新横浜などを経て鶴見区の末吉橋に通じる環状道路です。

 この道路沿い、2019年に開業した相鉄・JRの羽沢横浜国大駅(神奈川区)の南側には、道路の両側に巨大な橋台と思しきコンクリート構造物が、かれこれ10年ほどポツンと立っています。

 橋台は、ここから北のJR横浜線 鴨居駅(緑区)方面と環状2号線を結ぶ都市計画道路「羽沢池辺線」のものです。環2にはインターチェンジ構造で接続する予定で、環2号をまたぐランプのために設けられています。

 ここを含む羽沢池辺線の「羽沢・菅田地区」約3.2kmは1993(平成5)年から事業が始まっていますが、2020年度末の時点で事業進捗率(総事業費の執行率)は44%となっています。

首都高湾岸線のポツンと橋脚

 首都高湾岸線の川崎市東扇島地区を走っていると、2022年現在、両側に橋脚が見えます。ただ、湾岸線の北側と南側とで、その橋脚の位置がややズレているのです。

 この橋脚は、国が2009(平成21)年度から直轄で建設を進めている「川崎港 東扇島〜水江町臨港道路」の橋脚。川崎港海底トンネルに次ぐ、東扇島と本土側とを結ぶルートになります。

 この道路計画は、水江町から京浜運河をまたぐ斜張橋を架けて東扇島へ取りつき、湾岸線の北側でアプローチ道路が二手に分かれます。

 東扇島側アプローチ道路の1本は湾岸線に並行する国道357号の東行き(湾岸線の北側)へ接続、もう1本は湾岸線を越え、川崎港コンテナターミナル近くの臨港道路に接続する予定です。湾岸線の北側と南側とで橋脚の位置がズレているのは、北側で橋が二股に分かれるためです。

 この臨港道路は2024年3月の開通が予定されており、橋脚などの下部工はおおむね完了しています。今後、中央径間(主塔と主塔のあいだの長さ)525mという横浜ベイブリッジより長い径間長の斜張橋や、首都高をまたぐ橋桁が架けられていきます。

※一部修正しました(4月10日15時17分)。

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