関ヶ原〜長浜に鉄道が開業 「東海道線の夜明け」わずか6年の短命 -1883.5.1

関ヶ原〜長浜に鉄道が開業 「東海道線の夜明け」わずか6年の短命 -1883.5.1

東海道線の関ヶ原駅(画像:写真AC)。

139年前の5月1日、現在の東海道線の旧ルートである、関ヶ原〜長浜間が開業しました。

幻の東海道線

 今から139年前の1883(明治16)年の5月1日。東京と大阪・神戸をむすぶ現在の東海道本線の一部として、岐阜県の関ヶ原駅と滋賀県の長浜駅をむすぶ区間が開業しました。

 このルートは現存していません。関ヶ原から北西へ一直線に走り、西へ向きを変えて長浜駅に到達するもので、現在の国道365号がそのルートを受け継いでいます。途中駅として上坂(こうざか)と春照(すいじょう)という旅客駅が設置されていました。

 当時はまだ「東海道線」は各地で少しずつ建設中でした。1880(明治13)年に早くも神戸〜大津間が開業済みでしたが、滋賀県内では未開業でした。それを補うために、大津〜長浜間で、琵琶湖を連絡船が結んでいました。そのため、関ヶ原からまずは長浜へ鉄道が敷かれたのです。

 しかし鉄道敷設のスピードはすさまじく、わずか6年後の1889(明治22)年7月には、関ヶ原から米原を経由し、大津までが開業。同時に、新橋〜神戸間がひとつの鉄路で繋がったのです。

 役目を終えた関ヶ原〜春照〜長浜間は入れ替わるように廃止。一時的に貨物線として再利用されたものの、客を乗せて運ぶことはもはやありませんでした。

 ちなみに、長浜駅から伸びる廃線跡は、滋賀県道に転用されています。市民が国道365号経由で大垣方面へ出る際の重要なルートですが、現在でも地元の人々を中心に「馬車道」と呼ばれています。

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