「『帰ってきた!』と操縦席で…」 JAL「もうひとつのハワイ線」28か月ぶりの復活の裏側とは 乗員に聞く

「『帰ってきた!』と操縦席で…」 JAL「もうひとつのハワイ線」28か月ぶりの復活の裏側とは 乗員に聞く

復活した成田〜コナ線の様子など(2022年8月、乗りものニュース編集部撮影)。

JALが成田〜ハワイ島・コナ線の運航を、約2年4か月ぶりに再開。オアフ島・ホノルル線以外に就航する“もうひとつのハワイ線”である同路線、復活初便の裏側とは、どのようなものだったのでしょうか。乗員に聞きました。

できるだけ揺らさないように…

 JAL(日本航空)が2022年8月から、成田〜ハワイ島・コナ線の運航を、約2年4か月ぶりに再開させました。同社にとってコナ線は、オアフ島・ホノルル線以外に就航する“もうひとつのハワイ線”です。この復活初便を担当したパイロット・CA(客室乗務員)は、どのような心境でこのフライトを迎えたのでしょうか。その裏側を聞くことができました。

「ホノルル線は2021年末ごろから乗務していましたが、コナ線が運航されていないのが寂しく感じていました。コナ線の乗務が決まったとき『やっと普通に近づいたな』と嬉しく感じたのを覚えています」――同便を担当した船木機長は次のように話します。

「成田のゲートから登場するときに、以前とくらべて小さなお子様が多いなといった印象を受け、コナ線にかけるお客様の期待を感じました。そのため、できるだけ機体を揺らさないようにしました。(今回のフライトでは)ずいぶん雲を避けました」(船木機長)

 ともに操縦かんを握った青山機長は、「オアフ島の上空から(ハワイ島にある)マウナ・ロアとマウナ・ケアが見えたとき、船木さんと『やっとハワイ島に帰ってきたね!と話しました」と、同便運航時の様子を振り返ります。

 その一方で、青山機長は「コロナ禍前であれば、コナ便が飛行するルートは競合便が多く、飛びたい高度を選べなかったり、悪天回避が難しかったりすることがありました」とし、「今日は高度などをある程度選ぶことができました。コナ線復活はうれしいのですが、まだ完全に(航空需要は)復活していないのだな、と寂しさも感じました」とも話します。

コナ線復活初便、客室から見ると?

 ちなみに、船木機長はコナ線の特徴について、「ホノルル手前になると、ホノルル行きの便がみんな降下していき、我々の便だけそこから別ルートで“ひとりぼっち”で運航を続けることになります。つまりホノルル以降の揺れの情報などが絶えるなかで運航するので、事前に入手していたデータや経験を生かしてフライトを続けます」と話します。

 一方、同便を担当したCAはフライトのポイントについて、「お子様が多いので、お子様向けの特別機内食をいかに正確に出せるか、また提供スピードも遅くなりがちなので、スピーディーに出せるかに気を払いました」といいます。

 また別のCAは「お客様から今回のフライトの期待感を感じたので、そこを裏切らないようにというのを一番気をつけました」とも。フライトのポイントについては、「夜発の便になるので、お客様対応の際の作業音などが客室に響かないように工夫したほか、照明の明るさを変更するタイミングなども気を払いました」と話しました。

 ちなみに、インタビューに応えたCAは今回コナ線は初担当だったとのこと。なお、復活初便到着後(現地時間8月2日)のコナ空港では、セレモニーが実施されるなど、まさに“歓迎ムード”。それを見て「気候も過ごしやすく、お客様も笑顔で降りていらっしゃって、いいフライトだったなと思いました」とコメントしました。

関連記事(外部サイト)