旅客機「座席のアルファベット順」なぜ変則的? 左席から「A、B、C、H、J、K」…実は合理的なワケ ANA

旅客機「座席のアルファベット順」なぜ変則的? 左席から「A、B、C、H、J、K」…実は合理的なワケ ANA

ANAのボーイング787国内線仕様機の機内。右側窓側席だが、「H」「K」のアルファベットが振られている(乗りものニュース編集部撮影)。

767なんか左から「A、C、通路、D、F、G、通路、H、K」ですよ…。

「A、B、C、通路、H、J、K」?

 旅客機の座席には、番号が振られています。1席ごとに前後方向には数字が、そして横の並びにはアルファベットが割り当てられており、たとえば後方からみて、一列目の左窓側の席だと、「1A」となるのが一般的です。ただ、このアルファベット、航空会社によっては“順番どおり”になっていないケースがあります。なぜでしょうか。

 たとえば、ANA(全日空)機の場合。おもに国内線で運航されている、ボーイング737-800の普通席では、左の窓側から「A、B、C、通路、H、J、K」の順で横のアルファベットが割り振られてます。

 パッと見かぎりでは、かなり変則的な印象を受けますが、ANAによると、これにはとある法則に従ったものだそうです。

 同社の多くの旅客機では、左の窓側を「A席」、右の窓側を「K席」、左の通路側を「C席」、右の通路側「H席」と、それぞれアルファベットを割り当ててるのだそうです。なお、「I(アイ)席」がない理由は、数字の「1(いち)」と見間違えやすいからといいます。

 また、通路が2本あるワイドボディ機の場合、中央席左通路側を「D席」、中央席右通路側を「G席」としているとのこと。たとえば、横2-3-2列の席を持つ、ボーイング767-300国内線仕様機の普通席では、左の窓際から「A、C、通路、D、F、G、通路、H、K」となっています。

複雑なアルファベット振り…なぜなのか?

 このアルファベット割り当ての法則、ANAによると、2000年代中頃から社内で考え方を統一。それ以降に導入した多くの旅客機ではこの割り当てルールを使うことで、利用者やスタッフへの分かりやすさを高めるようにしたといいます。

 同社では現在、最大横6列のシート配置を持つボーイング737やエアバスA320をはじめ、最大横7列の配置を持つボーイング767、そして最大横9列のボーイング787、さらに最大横10列のボーイング777といった旅客機を保有。このルールの採用で、大きさや横の座席配置が異なるさまざま旅客機にも、ほとんど同じように対応できます。

「アルファベットと窓側、通路側の関係性が決まっているとCA(客室乗務員)や旅客係員にとっては作業性が上がるほか、案内がより正確になると考えています。お客様にとっても、トラブルの際、スタッフの処理能力が上がることで、お待ちいただく時間の短縮に繋がると考えています」(ANA)

 なお、この法則はANA以外の国内航空会社でも見ることはできますが、全社がそうではなく、左からアルファベット順に割り当てが行われていることもあります。

 たとえばLCC(格安航空会社)のピーチなどでは左から「A、B、C、通路、D、E、F」といったようにアルファベット通りに。また、ANAでも、グループ会社のANAウイングスが運航するターボプロップ旅客機「DHC8-Q400」では、「A、B、通路、C、D」といった割り振りとなっています。

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