中国軍の戦闘機が質・量共に充実へ 米国防総省も警戒感を強める

中国軍の戦闘機が質・量共に充実へ 米国防総省も警戒感を強める

中国で最新鋭の戦闘機であるJ-20(画像:中国人民解放空軍)。

機体数も質も向上。

第4世代機以上は大半に。

 アメリカ国防総省が2023年10月中旬に「年次中国軍事力報告書」を公開し、2022年末までの中国の軍事力において、戦闘機部隊の規模と質が大幅に向上しているという見解を示しました。

 資料によると、2022年末までに中国人民解放軍空軍と人民解放軍海軍の総戦闘機数は約1900機で、去年よりも100機増加したと報告しています。

 なお、数ではなく、機体の“質”も大きく向上しているとのことで、2021年末時点では総数1,800機中第4世代戦闘機は800機であったのに対し、2022年末では約1300機が第4世代以上の戦闘機に増加したそうです。これは1年間で旧式戦闘機500機を、新型に置き換えたことになります。そのため報告書では「おそらく今後数年以内に第4世代機が大半を占めるようになるだろう」と予想しています。

 中国製戦闘機の中で第4世代機に当たるのは、J-10のほかロシア製のSu-27やそれをライセンス生産したJ-11、さらに独自改良を施したJ-11Bなどが該当します。アメリカ製ではF-16、F/A-18、F-15A~Dが同じ世代となります。

 また、ステルス能力を有す第5世代機に当たるJ-20に関しても、これまでのロシア製ではなく、より高推力の国産エンジンであるWS-15を搭載することで、性能向上などが予想されるうえ、空母艦載機型のJ-35 も開発中ということで警戒感を強めています。

 なお、報告書では2016年に中国空軍高官が言及したH-20と呼ばれるステルス爆撃機の開発についてもにも触れていますが、同機に関しては「この種の高度な爆撃機の開発には10年以上かかるかもしれない」としました。

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