なぜ混む「中央道 調布〜高井戸」渋滞減るも残るボトルネック 外環接続でどう変わる?

なぜ混む「中央道 調布〜高井戸」渋滞減るも残るボトルネック 外環接続でどう変わる?

中央道の調布IC〜高井戸IC間はしばしば渋滞する(画像:photolibrary)。

中央道にいくつか存在する渋滞ポイントのうち、最も影響が大きいとされるのが、上りの東京都心に近い調布IC〜高井戸IC間です。車線を増やす対策により緩和されたものの、いまだ残る渋滞要因とは何なのでしょうか。

中央道 小仏トンネルより渋滞の影響が大きい「調布〜高井戸」

 中央道の渋滞ポイントといえば、休日の午後にしばしば長い渋滞が発生する上り線の小仏トンネル(神奈川県と東京都の境)などが有名ですが、それ以上に影響が大きいとされる区間があります。上り線の東京都心側、調布IC〜高井戸IC間です。

 国土交通省が発表した2018年度の高速道路における区間別の「渋滞ワーストランキング」で、中央道上り線の調布IC〜高井戸IC間は、東名高速上り線 海老名JCT〜横浜町田IC間に次ぐ全国ワースト2位、2017年は1位でした。ちなみにこのランキングは、混雑により余計にかかる時間の年間の総和(渋滞損失時間)を指標としたものですが、小仏トンネルを先頭とした渋滞の影響を受ける上り線の大月IC〜上野原IC間は、2018年度のランキングでワースト6位です。

 調布IC〜高井戸IC間の渋滞要因について、NEXCO中日本八王子支社は次のように話します。

「この区間は、片側3車線から2車線に減る三鷹バス停付近で渋滞が発生しています。この付近はカーブになっているうえ、下り坂から上り坂に切り替わる『サグ』と呼ばれる箇所でもあり、速度が低下しがちです」

 調布IC〜高井戸IC間は以前、三鷹バス停付近だけでなく、その手前の深大寺バス停付近も渋滞ポイントでした。調布ICからの合流と、この深大寺バス停のサグにより速度が低下していたことから、2015年、調布ICの合流車線を延長する形で、三鷹バス停付近まで「付加車線」を設置したのです。

 これにより、深大寺バス停付近を先頭とする渋滞は、発生回数がおよそ5割減少し、国立府中ICから深大寺バス停付近までの通過時間は、平日朝の混雑時で約3割短縮されたといいます。

 ただ、このことで三鷹バス停付近が車線減少の影響を受けるようになりました。国土交通省「中央道渋滞ボトルネック検討ワーキンググループ」の資料では「渋滞の先頭が東京都心方面にシフトし、三鷹バス停付近を先頭とする渋滞が残っている状況」としています。

混雑は特に平日朝 中央道と外環道の接続で変化も?

 上り線の三鷹バス停付近で発生する渋滞について、現在、NEXCO中日本八王子支社では対策を検討している状況だといいます。

 なお、この区間の渋滞は平日朝および夕方に顕著です。特に朝は、ここに限らず国立府中ICから高井戸ICまでの全区間で、交通集中による渋滞がしばしば発生しています。NEXCO中日本八王子支社によると、平日朝6時台から10時台の利用については、時間の変更を検討してほしいとのことです。

 ちなみに現在、外環道の東名高速から関越道までの区間が建設中で、三鷹バス停と高井戸ICのあいだにできる中央JCT(仮称)で中央道と接続します。NEXCO中日本八王子支社によると、これにより中央道およびその周辺から都心へ向かう交通の分散が図られるとのこと。

 ただ、基本的に片側2車線の中央道に対し、外環道の新設区間は片側3車線ということもあり、中央道は特に下り線で、外環道からのクルマが大きく増えると予想されます。NEXCO中日本八王子支社は、外環道の開通後、交通状況を見て対策を検討していくとしています。

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