国内団体ツアー再始動「少人数」主流に バスも食事も変化 「Go To」に期待

国内団体ツアーが順次再開 少人数しばらく主流で「部屋食」がほとんどとも

記事まとめ

  • 新型コロナウイルスの影響で休止されていた大手旅行会社の国内団体ツアーが順次再開
  • 定員を絞り少人数制にするものが多く、食事会場も間隔を確保するか「部屋食」で対応
  • 座席数を大幅に絞った豪華バスによる高級ツアーは人数をさらに絞って募集も

国内団体ツアー再始動「少人数」主流に バスも食事も変化 「Go To」に期待

国内団体ツアー再始動「少人数」主流に バスも食事も変化 「Go To」に期待

バスツアーのイメージ(画像:Gerold Grotelueschen/123RF)。

新型コロナウイルスの影響で休止されていた大手旅行会社の国内団体ツアーが、7月から順次再開されます。旅行の内容はもちろん、バスや旅館などでの過ごし方も大きく変化しそうです。

「待ってました」の国内ツアー再開 やはり「近場」から?

 新型コロナウイルスや政府による緊急事態宣言の影響で休止されていた国内の団体ツアーが、2020年7月から順次再開されます。クラブツーリズムは6月18日(木)から、19名以下のツアーに特化した新商品「クラブツーリズム ニュースタイル」の募集を開始、「トラピックス」を展開する阪急交通社も、6月21日(日)から国内ツアーの募集を再開しました。

 阪急交通社によると、政府の緊急事態宣言が発出された4月7日から6月末まで、全ての団体ツアーを中止していたとのこと。7月からはまず、催行延期になっていたものや、中断していた「街道まちあるき」「四国お遍路ツアー」といった企画の再開から始まり、6月から新たに募集を開始したものについては、7月中旬以降に催行していくといいます。

 クラブツーリズムは独自の基準を設け、当面は小人数制の「ニュースタイル」に合致したもののみ販売し、コースも日帰りが中心、催行は7月中旬以降になるとのことです。

 国内ツアーの再開に、阪急交通社の顧客からは「待ってました」の声もあるとか。

「まずは近場、関東であれば関東圏内、関西であれば関西圏内など、比較的手軽な日帰りバスツアーなどを設定しています。一方で、『JR(新幹線)で行く東北ツアー』といったものも人気です」(阪急交通社)

 クラブツーリズムでも、たとえば「鎌倉の七福神をめぐるウォーキングツアー」など、近場の旅行商品が人気とのこと。バスツアーでは、山梨や南房総の旬の味覚を楽しむツアーなどが挙がるといい、これらも日帰りだそうです。

 阪急交通社のツアーはもともと高齢者の割合が多いものの、6月末現在のいま参加を申し込む人に関しては、年齢に偏りはないといいます。「現時点で応募される方は、もともと、地域を応援するためにいち早く消費をしようとお考えになるような方ではないでしょうか」と話します。

「小人数」がしばらく主流か バス車内も食事も変化

 新たに始まる団体ツアーのスタイルは、新型コロナ以前とは、大きく異なっているようです。

「クラブツーリズム ニュースタイル」の場合は、バス1台への乗車を19人以内に、なかでも7、8月出発の現地集合プランは10人以内まで絞り、窓側の席のみを利用するといいます。各所での観光時間も通常の1.5倍から2倍にするほか、バス車内での弁当の提供は控えるとのことです。

 阪急交通社も、多くのツアーで定員を従来の5割から7割程度に設定。家族参加者の座席配置などの関係で、必ず隣席を空けるわけではないものの、通常であれば定員40人程度のところ20人までにするツアーもあるといいます。さらに、参加者には必ず健康確認シートを提出してもらい、乗車前には検温を実施。マスクの着用も求め、持っていない場合は販売するとのことです。なお、このマスクの売上は全て赤十字に寄付するといいます。

 また「クラブツーリズム ニュースタイル」では、食事会場において、グループごとの座席間隔を十分に確保するとしています。阪急交通社の場合、現時点では旅館などでの食事も、食堂での会食ではなく「部屋食」にするものがほとんどだそう。「観光が再開して間もない時期だからこそ、できることかもしれません」とのことです。

小人数の豪華バスツアーは本格化せず 「Go To」に期待かかる

 小人数のツアーといえば、近年、座席数を大幅に絞った豪華バスによる高級ツアーを各社用意しています。

「クラブツーリズム」では、座席数20以下の「ロイヤルクルーザー四季の華」による10名限定の東京発日帰りバスツアーを、7月中旬と下旬に設定しています。通常は1日で様々な場所を観光するところ、半日でランチと車窓観光のみを提供することで、ひとり1万円に抑えているといいます。より長い時間の豪華バスによるツアーも販売はしているものの、人数を通常よりもさらに絞って募集しているそうです。

 阪急交通社も「クリスタルクルーザー 菫(すみれ)」という豪華バスによるツアーを展開していましたが、「いまはお買い得感のあるツアーが人気」とのことで、こうした高級感のあるゆったりしたツアーは、政府の「Go To キャンペーン」に合わせて出すようになるだろうといいます。

 新型コロナウイルスにより疲弊した地域経済の復興などを目的に、国が個人の旅行へ助成する「Go To キャンペーン」は、6月下旬から事業委託先の公募が始まり、8月からの事業開始が予定されています。阪急交通社は、「キャンペーンが始まるといっても、全ての方がすぐに旅行を再開するのは難しいでしょう」としつつも、これに期待する声は大きいといいます。

「実際、旅行カウンターではすでに『Go To なんちゃらのやつはあるかな?』などとお問い合わせのお客様が結構いらっしゃいます。今回は比較的、長期の支援が検討されていますので、すぐには難しくても、皆さんどこかで使おうと考えていらっしゃるのではないでしょうか」(阪急交通社)

 同社では、「Go To キャンペーン」を適用した商品について、8月上旬からの募集開始を目指しているといいます。「8月中にいくつ催行できるか、といった感じで、おもには、9月のシルバーウイークから秋にかけてが本番でしょう」とのことです。

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