「斜めホームドア」箱根にあらわる 深さ4.5mのホーム ケーブルカー初の仕組み

「斜めホームドア」箱根にあらわる 深さ4.5mのホーム ケーブルカー初の仕組み

斜めになった箱根登山ケーブルカー早雲山駅のホームドア(2020年7月8日、恵 知仁撮影)。

箱根登山ケーブルカーの早雲山駅に、駅舎のリニューアルオープンと同時に日本初というケーブルカーの昇降式ホームドアが登場。斜めになった珍しい形です。なぜ設置されたのか、そこには「車庫兼用」といった理由がありました。

ホームドア 設置の理由に納得

 箱根登山ケーブルカーの早雲山駅(神奈川県箱根町)で2020年7月9日(木)、駅舎の全面リニューアルオープンと同時に、昇降式ホームドア(ホーム柵)の使用が開始されました。ケーブルカーへのこのタイプのホームドア設置は、これが日本初といいます。

 3本のバーが昇降する方式で、早雲山駅のケーブルカーホームは200パーミル(20%)の坂になっているため、バーも斜めになっています。

 ホームが傾斜していること、このホームは“車庫”にもなっており車両の下に潜って作業できるピット(穴)が存在することから、安全性を考えて設置したとのこと。ホームからピットの底まで、高さは4.5mあるといいます。

 ちなみに、箱根登山ケーブルカーでもっとも勾配がきつい場所が、200パーミルの坂になっているこの早雲山駅だそうです。

漂う「温泉のにおい」のため

 箱根登山ケーブルカーの早雲山駅に設置されたホームドアの基本的な仕組みは、同じグループである小田急電鉄の愛甲石田駅(神奈川県厚木市)で試験されていた高見沢サイバネティックスのホームドアと同様ですが、早雲山駅のものは手動での開閉します(愛甲石田駅は自動的)。

 この早雲山駅は大涌谷に近く、いわゆる“温泉のにおい”が漂う場所。火山性ガスの影響も考えられることから、シンプルな構造にしたそうです。なお作動時、手などがあると自動で止まります。

 また、早雲山駅の最も下側にあるケーブルカーの乗降口付近は、バリアフリーを考慮してホームが水平に近くなっており、そこからエレベーターで箱根ロープウェイへの乗り継ぎが容易にできるようにされています。

 なお引き戸タイプのホームドアは、ホームが傾斜しているため設置が難しいそうです。

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