「門デフ」装備で静態保存は唯一 世田谷公園のSL D51形蒸気機関車272号機

「門デフ」装備で静態保存は唯一 世田谷公園のSL D51形蒸気機関車272号機

世田谷公園に静態保存されているD51形蒸気機関車272号機(2015年5月、大藤碩哉撮影)。

炭水車と車掌車も展示されています。

「デゴイチ」の愛称でも知られるD51形蒸気機関車のうち、272号機が1973(昭和48)年から東京都世田谷区の世田谷公園に静態保存されています。

 272号機は1939(昭和14)年に川崎車輌(当時)兵庫工場で製造されてから1972(昭和47)年に廃車されるまで、おもに中国・九州地方で貨物の牽引(けんいん)に使われました。総走行距離は地球61周分の245万8000kmに及びます。

 静態保存されているD51形で、当時の国鉄門司鉄道管理局管内の小倉工場が採用した除煙板(デフレクター)、通称「門デフ」を装備しているのは世田谷公園の272号機が唯一といわれています。ここでは機関車とともに炭水車(8-20B)と車掌車(ヨ14740)も展示されています。

 D51形は1936(昭和11)年から1100両以上と、日本の機関車で最も多く造られました。2020年現在、国内で営業運転を行っているのは、JR東日本の臨時快速「SLみなかみ」などに使われる498号機と、JR西日本の臨時快速「SLやまぐち」に使われる200号機のみです。

【動画】D51の内部と車掌車はどうなっている?

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