正月「モチつまらせ」も怖くなくなる!?生涯現役になる「のど活」とは?
2023年01月06日 19時00分日刊大衆

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正月に餅をのどに詰まらせ、救急車で病院へ。1月だけでも餅による死亡死亡事故は毎年1000件以上、年間では4〜5000件も起こるという。
「のどに餅が詰まるのは唾液の分泌量が少ないこと、噛む力や嚥下する力が低下することが原因です。65歳以上の方に多く、特に奥歯がない方が、無理して食べてのどを詰まらせてしまうケースが多いようです」
こう語る福島県福島市の大原綜合病院・耳鼻咽喉科部長の鹿野真人氏に、餅の事故を防ぐ方法を聞いた。
まずは、磯辺巻きや安倍川餅でなく、水分の多いお雑煮などで食べたり、飲み込みやすいように餅自体を小さくするのが良いという。
「家族がのどに詰まらせた場合は、119番に電話し、指示を仰いでください」(救急隊員)
ただ、のどの事故で最も危険なのは、食べ物を肺に入れてしまうことから発生する誤嚥性肺炎だという。
「統計では2019年度に年間4万人超が死亡していおり、日本人の死亡原因でも第6位になっています。たとえば、食事中によくむせる、錠剤になった薬が飲み込みにくい、のど仏の位置が下がった、声量が小さくなったという方は“予備軍”と言えるでしょう」(医療ジャーナリスト)
食べ物は胃に、空気は肺へと仕分ける、のどの弁(喉頭蓋)の反応が遅くなったり、これを動かす筋肉が弱まることで誤嚥が生じる。食べた物が肺に達すると、そこから細菌が増殖して死に至ることもあるのだ。これを防ぐには、のど周りの筋肉を鍛える“のど活”が効果的だという。
「実は、嚥下する筋肉と発声に使う筋肉は同じなんですよ。つまり、おしゃべりをしたり、カラオケで歌うなどすると、自然に嚥下する力も鍛えられるんです」(前出の鹿野氏)
誤嚥性肺炎が、女性より男性に多く発症するのは、女性たちはおしゃべりをして、日々、のどの筋肉を鍛えているからだとか。
また、カラオケでは、『津軽海峡冬景色』のように音域の幅が広い曲や、大きな声を出す必要のある曲、あるいはこぶしをきかせる演歌がオススメだ。さらに、のど活を兼ねたカラオケには思わぬ“副産物”もある。
現在発売中の『週刊大衆』1月23日号には、このほかにも「のど活」の方法を大公開!
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