コロナ感染でリスク倍増!?冬の心臓病で死なないために「日常生活で気をつけること」

コロナ感染でリスク倍増!?冬の心臓病で死なないために「日常生活で気をつけること」

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 冬は心臓にとって受難の季節。厚生労働省の統計によると、心筋梗塞などの心臓病で死亡する人が最も多いのは1月で、夏場の約1.5倍にハネ上がる。

「冬は寒さで血管が収縮するため、血圧が上昇し、心臓に負担がかかります。実際、この季節は心臓の急患を多く診ていますね」

 こう解説するのは、『宮元通りクリニック』(東京都大田区)院長の渡會敏之氏だ。

「心臓が弱っていると、少し歩いただけで息切れしたり、足がむくんだりします。新型コロナやインフルエンザなどのウイルス性疾患も、心臓病で死亡するリスクを高めます」(前同)

 コロナ第8波が猛威を振るう今、例年以上に注意を払う必要があるようだ。では、冬の心臓病を予防するために、どうすればいいのか。日々の生活シーンごとに探っていこう。まずは食事から。

「血圧を上げる塩分や油ものを控えることはもちろんですが、今の時期、気をつけてほしいのが飲み会です」(同)

 新年会で酒を飲んで店を出ると、アルコールで緩んだ血管が寒さで急収縮する。そのうえ、終電めがけて小走りなどすると、自宅ではなく、病院に急行となりかねない。

 また、ウォーキングなどの運動は、いかにも体によさそうだが、気温が低い朝に、寝起き直後から歩き出すのは危険を伴う。

「最低10分はウォーミングアップをして、外気に体を慣らしてください」(同)

 冬の風呂も、心臓にとっては危険地帯だ。

「2021年には、4750人もの高齢者が浴槽内で亡くなりました。死亡事故の多くは冬場に発生しており、その主な原因は、脱衣所と浴室や、浴室と湯船の寒暖差、いわゆる“ヒートショック”です」(同)

 これを防ぐには、入浴前に脱衣所と浴室を暖めておくのが最も有効だ。また、長湯をした際にあわてて立ち上がると、血圧が急上昇するので、意識的にゆっくり行動してもらいたい。

 また、寒い季節には、寝床で心不全に見舞われるケースも多いという。

「睡眠中に汗をかくと、血液中の水分が失われてドロドロになり、心筋梗塞を引き起こします。寝る前にコップ一杯の水を飲み、さらに、こまめに水分を補給できるよう、枕元に水差しを置くといいですね」(同)

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