北海道では凄惨な事件も…「クマに殺されない心得」!“もしヒグマに遭遇したら”…知る・知らないで大違い!!
2023年05月31日 07時00分日刊大衆

画像はイメージです
5月中旬、北海道の朱鞠内湖周辺で男性がヒグマに襲われ、胴体から頭部が食いちぎられるという凄惨な事件が発生した。
「道警によると、今年の熊の目撃件数は400件超。過去最多だった昨年同時期より、すでに30件以上も多く、札幌の市街地にも出没しています」(地元紙記者)
この事件の翌日、現場付近でハンターが熊を駆除。その胃袋からは、人間らしき肉片や骨片も発見されている。学校の通学路でクマが目撃された室蘭市の一部地域では、小中学生が父兄とともに通学する厳戒態勢も取られた。北海道在住で今年もクマを狩猟したという、この道50年のベテランハンター・黒川光雄氏は、こう警鐘を鳴らす。
「クマが増えている理由は、動物愛護の観点から冬眠明けのクマの駆除が行われなくなったことが大きいですね。また、鹿の増加も影響しています。鹿を仕留めたハンターが、解体後に肉以外の部分を山に置いてくることが増え、それがクマのエサになるからです」
キャンプや山歩き中に、クマに遭遇するケースも増加しているという。
「クマがいそうな場所に行く際には、熊除けの鈴を携行したり、小型ラジオをつけっぱなしにするなど、まずクマと出合うリスクを減らすことが肝要です」(猟友会関係者)
それでもクマと遭遇してしまった場合は、どうすればよいのか? まず、遠くにいるなら、ゆっくりと立ち去るべきだという。
「本州にいるツキノワグマは時速40キロ、エゾヒグマは、ウサイン・ボルトより速い時速56キロで走る。ただ、100メートル程度離れていれば、そっと逃げれば大丈夫です」(山岳愛好家)
また、数十メートルの距離で遭遇しても、慌てて走らない。
「急な動きをするとクマを驚かせてしまう。クマとの距離が近い場合は、両手を挙げて振り回しつつ、穏やかに何か話しかけながら、ゆっくりと離れること。万が一を考え、樹木など進路を塞ぐものを挟むように対峙するのがベター」(前同)
万が一、クマが接近してきても、落ち着いてほしい。
「あくまで威嚇が目的なので、実際は熊が途中で後退することがほとんど。市販されているクマ撃退用スプレーを持っている場合は、噴射の準備をしましょう」(キャンプ場経営者)
目の前で出くわし、襲ってきた場合はどうするか? この答えは、現在発売中の『週刊大衆』6月12日号で。
記事にコメントを書いてみませんか?