ドイツ空軍「リヒトホーフェン」航空団 創設60周年記念塗装機登場

ドイツ空軍「リヒトホーフェン」航空団 創設60周年記念塗装機登場

ドイツ空軍第71戦術航空団「リヒトホーフェン」60周年記念塗装機(Image:Luftwaffe)

 第一次大戦のエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンの名を冠したドイツ空軍第71戦術航空団は、2019年に創設60年。それを記念して6月に、所属するユーロファイターの特別塗装機がお披露目されました。

 ドイツ北部のヴィットムントハーフェン航空基地に所在する第71戦術航空団「リヒトホーフェン」は、1959年6月6日に西ドイツ初のジェット戦闘機隊、第71戦闘航空団(JG71)として創設されました。愛称は第一次大戦での最多撃墜記録を持つドイツのエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンにちなんだもの。世界最多撃墜記録を持つ第二次大戦のスーパーエース、エーリヒ・ハルトマンが初代司令官(1959年6月6日〜1962年5月29日)を務めたことでも知られています。

 初代の使用機はカナディアCL-13セイバー(ノースアメリカンF-86セイバーのライセンス生産版)。1960年代のF-104Gスターファイターを経て、1970年代はF-4FファントムII、そして現在はユーロファイターEF2000を使用しています。

 お披露目された記念塗装機のデザインは隊の内外から公募され、最終的にステファン・スラン軍曹のデザインが選ばれました。垂直尾翼にはマンフレート・フォン・リヒトホーフェンの肖像と、彼の愛機であった赤いフォッカーDr.Iが描かれています。

 胴体と翼に描かれた異なる色によるストライプは、様々な個性の絶え間ないコラボレーションを表現したもの。そこに「レッド・バロン」の名で知られたリヒトホーフェンのパーソナルカラーである赤が、アクセントとして配されています。胴体後部や増槽には、これまでの歴代使用機(セイバー、F-104、F-4、ユーロファイター)がシルエットで散りばめられ、60年の歴史を彩ります。

 お披露目された記念塗装機は、航空団司令官オーレマッハー大佐の操縦で空へ。ここで胴体下面に航空団のエンブレムと、60周年を示す「60」の数字が描かれているのが確認できました。

 ドイツ空軍で個人の名を冠した航空団はほかにもあります。第二次大戦でハルトマンに次ぐ撃墜数を記録したゲルハルト・バルクホルンが初代司令官を務めた第31戦術航空団は、第一次大戦のエースで有名な空戦での格言「ベルケの格言」でも知られるオズワルド・ベルケの名を冠しています。また第73戦術航空団は、第二次大戦のエースであり、戦後西ドイツの再軍備に尽力したヨハネス・シュタインホフの名前を関する部隊。

 全ての部隊に個人名がつけられているわけではなく、過去のエースパイロットの名を冠した部隊は、いわば特別な存在。所属するパイロットの士気を高める側面もあるようです。

<出典・引用>ドイツ空軍 プレスリリース
Image:Luftwaffe

(咲村珠樹)

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