獣医さんも推奨するペット迷子の予防策 マイクロチップのススメ

獣医さんも推奨するペット迷子の予防策 マイクロチップのススメ

迷子カプセル

 大きな地震があるとパニックになり怯えてしまうのは人間だけではありません。大阪で起こった地震の時には窓と網戸に挟まっている猫から、慌てて家を飛び出してしまったという猫の様子がネット上にいくつも投稿されました。そして脱走したと思われるペットを保護した時によくあるのが「連絡先が分からず飼い主が見つからない」という事態。SNS上では何人もの人が「探してください」「保護しています」と呼び掛けています。そんな時の為に、ペットに付けておくと安心の身元を知らせるグッズがあります。

 獣医さんが推奨しているのが、犬や猫の体に飼い主の情報などを記録したマイクロチップを埋め込むという方法。マイクロチップには国・メーカーコード、動物種コード、個体番号等が組み合わされた世界でただ一つの個体識別番号が標識され、マイクロチップのデータ登録手続を行う事で日本獣医師会のデータベースに登録されます。この情報は自治体の動物愛護センターなどの他、マイクロチップを案内している獣医さんでも読み取る事ができるのでマイクロチップを埋め込んでいれば獣医さんで即飼い主に連絡をつける事ができます。

 動物ID情報データベースシステムに6月19日現在登録されている動物の数は1,776,302件(犬:1,401,005件、猫:370,545件、その他:4,752件)。しかし、マイクロチップを埋め込んでいない……という飼い主もそれ以上にいるかと思います。動物愛護管理法には「動物の所有者は動物が自己の所有に係るものである事を明らかにする措置を行う旨」が動物の所有者の責務として規定されています。マイクロチップの埋め込みは法令で義務付けられている訳ではないのですが、国も推奨する方法として非常に有効な手段です(一部自治体ではマイクロチップを埋め込む費用の助成もあります)。

■マイクロチップを埋め込んでいない場合にはせめて首輪に名前や連絡先を!

 しかし、なかなか動物病院に行く余裕がない、マイクロチップを埋め込んでも動物病院に保護されるとは限らないからすぐに連絡先を知らせる手段を講じておきたい、という人も多いと思います。

 筆者宅には2匹の猫がいますが、こうした災害時に備えてマイクロチップの他に「お守り」を首輪に付けています。このお守りカプセルは金属製の小さなカプセルで、首輪に簡単に取り付けられるようになっています。カプセルをひねると中の空洞に連絡先を書いた紙などを入れておく事ができます。


 手書きだとペットの名前と電話番号を書くのが精いっぱいですが、連絡先のQRコードを自作して入れておくという手段もアリかと思います。カプセルはサビに強く、水にぬれても中身に影響がないので安心です。

 しかし、取り付けるのが首輪である為、特に猫は外れてしまう恐れもあります。犬と違って猫は狭い隙間や屋外の高い所へ上下する生き物。木の枝などに首輪が引っかかって取れてしまう、という事も考えられます。こうした事も踏まえ、猫の首輪に連絡先を付けておくのは補助的に考えておいた方が無難。連絡先を付けておく事ができる首輪用のチャームは神社などにペット用のお守りとして置いてある事もありますが、ペットショップなどでも探すと出てきますので気になった人は手に入れておくと安心です。

 そしてマイクロチップはペットが行方不明の場合、最悪保健所に引き取られてそのまま処分にもなりかねない危機を救ってくれます。予防注射に連れて行くタイミングでもよいので、まだ導入していない人は一度獣医さんに相談してみてくださいね。

<引用・参考>
動物の福祉及び愛護 | 公益社団法人 日本獣医師会
マイクロチップによる動物個体識別(動物ID)普及推進の手引き (PDF)|公益社団法人 日本獣医師会
名古屋市:犬・猫のマイクロチップ装着費用の補助について(暮らしの情報)

(梓川みいな)

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