アメリカ海軍が新しい沿海域戦闘艦2隻を同時に受領

アメリカ海軍が新しい沿海域戦闘艦2隻を同時に受領

試験中のLCS-13

 2018年8月2日(現地時間)、ロッキード・マーティンとフィンカンティエリ・マリネット・マリンは、竣工して試験を終えたLCS-11とLCS-13、2隻のフリーダム級沿海域戦闘艦(LCS)をアメリカ海軍に引き渡す式典を、ウィスコンシン州にあるフィンカンティエリ・マリネット・マリンの造船所で行いました。LCS-11はスーシティ、LCS-13はウィチタとそれぞれ命名される予定です。

 LCS-11は2014年2月19日に起工し、2016年1月30日に進水したフリーダム級沿海域戦闘艦の6番艦。名前のスーシティはアイオワ州第4の都市の名前で、ネイティブアメリカンの「スー族の街」という意味です。2018年4月に海での試験航海を行い、5月には引渡し前の試験を実施していました。

 LCS-13は2015年11月2日に起工し、2016年9月17日に進水したフリーダム級沿海域戦闘艦の7番艦。ウィチタはカンザス州最大の都市にちなんだもの。これまでに第二次大戦時のレイテ沖海戦や沖縄戦に参加した重巡洋艦(CA-45)や、給油艦の名称として使用されており、今回の沿海域戦闘艦が3代目ということになります。

 この後、LCS-11は11月17日にメリーランド州アナポリスの海軍兵学校で就役式典を行い、正式にスーシティとなる予定。アナポリスで海軍の戦闘艦艇の就役式典を行うのは、意外にもこれが初めてのことになります。LCS-13は、少し遅れてこの冬に就役式典を予定しています。

 就役したのちは、両艦ともフロリダ州メイポートを母港として、スーシティはアメリカ東海岸の水上戦闘、そしてウィチタは同じく東海岸で掃海任務に就くことになっています。

 フリーダム級沿海域戦闘艦は、今回引き渡された2隻で7隻が海軍籍に入りました。このほかにもLCS-15(ビリングス)とLCS-17(インディアナポリス)が進水済みで、LCS-19(セントルイス)、LCS-21(ミネアポリス・セントポール)。LCS-23(クーパーズタウン)の3隻が建造中。まもなくLCS-25(マリネット)の建造も始まる予定で、着々とその数を増やしています。

 インディペンデンス級沿海域戦闘艦も、現在7隻が就役しており、LCS-16(タルサ)、LCS-18(チャールストン)、LCS-20(シンシナティ)の3隻が進水済み。合わせてLCS-22(カンザスシティ)、LCS-24(オークランド)が建造中で、これからも続々と建造が進む予定です。

 かつて第二次世界大戦中は次々に空母や輸送艦を建造しまくったアメリカですが、現在は沿海域戦闘艦が大量生産体制に入っており、その生産力と予算の豊富さは驚くばかりです。

Image:U.S.NAVY/Lockheed Martin/Fincantieri Marinette Marine

(咲村珠樹)

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