7か国目の運用国オーストラリアに最初のF-35Aが2機到着

7か国目の運用国オーストラリアに最初のF-35Aが2機到着

F-35AとF/A-18

 2018年12月10日(現地時間)、オーストラリア空軍初のF-35Aが2機、オーストラリア南東部に位置するニューサウスウェールズ州ニューカッスルのウィリアムタウン空軍基地(ニューカッスル空港)に到着し、受領式典が行われました。F-35を受領した国は、オーストラリアがアメリカ、イギリス、イタリア、ノルウェー、イスラエル、日本に次いで7か国目になります。

 オーストラリア空軍最初のF-35Aとなった2機は、機種転換訓練を行なっていたアメリカのルーク空軍基地を出発し、太平洋を南下。途中オーストラリア空軍のKC-30A(エアバスA330 MRTT)から空中給油を受けながら、オーストラリア上空に到達しました。


 オーストラリア空軍はF/A-18を離陸させ、F-35Aを出迎えます。計5機による編隊飛行を行い、新しい戦闘機との記念撮影を実施しました。



 ウィリアムタウン空軍基地に到着したF-35Aは、格納庫へ。この格納庫を背景に、F-35A受領式典が行われました。オーストラリアのパイン国防大臣らが、アメリカからF-35Aを操縦してきた第3飛行隊隊長のクレア中佐ら2名のパイロットを出迎えます。パイン国防大臣はF-35A到着に際し「オーストラリア最初の2機となるF-35Aをウィリアムタウン空軍基地に迎え、この日はオーストラリアの航空史に残るものとなりました。F-35は世界で最も先進的なマルチロールファイター(多任務戦闘機)です。その次世代能力をもって、我が国の情報・偵察に関しても大きな後押しとなることでしょう」という談話を発表しています。




 オーストラリア空軍では、既存のF/A-18ホーネットのA/B型71機を置き換えるため、計72機のF-35Aを約170億オーストラリアドルで導入する計画です。最初の飛行隊となるのが、このウィリアムタウン基地にある第3飛行隊。次いでノーザンテリトリーのティンダル基地にある第75飛行隊がF-35A飛行隊に改編される予定となっています。

 オーストラリア空軍では、このほか北東部クイーンズランド州のアンバーレイ空軍基地にある第1飛行隊で24機のF/A-18Fスーパーホーネットを運用しており、同じくアンバーレイ基地で運用される12機のEA-18Gグラウラーと合わせて、オーストラリアの防空を担うことになります。

 オーストラリア空軍向けのF-35Aは、オーストラリアにあるロッキード・マーティンの施設で生産されており、50社以上の関連企業を合わせると、オーストラリアの産業に2400人以上の雇用と13億オーストラリアドルの収入をもたらしています。F-35Aは防衛だけでなく、オーストラリア経済を支える存在にもなっているのです。

Image:Commonwealth of Australia, Department of Defence

(咲村珠樹)

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