次期アメリカ大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」VH-92A第2期分の6機発注

次期アメリカ大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」VH-92A第2期分の6機発注

試験飛行でホワイトハウス前庭に着陸するHMX-1のVH-92A(Image:USMC)

 アメリカ国防総省は2020年2月19日(現地時間)、シコルスキーに対し次期大統領専用ヘリコプター(大統領搭乗時のコールサイン:マリーン・ワン)VH-92Aの第2期分6機を総額4億7081万ドル(約527億500万円)あまりで発注したと発表しました。

 大統領専用ヘリコプターは、大統領搭乗時のコールサインから「マリーン・ワン」、濃緑色で胴体上部を白くした塗装から「ホワイト・トップ」などと呼ばれています。現在のVH-3は1962年にVH-3Aとして採用され、1970年代終わりに性能向上型のVH-3Dに置き換えられつつ、アメリカ海兵隊のヘリコプター飛行隊HMX-1で運用されてきました。

 2003年に始まった次期大統領専用ヘリコプター(VXX)選定では、いったんアグスタ・ウェストランドのAW101をベースにしたVH-71が決まりましたが、大統領専用機への改修作業で技術的問題が発覚するなど予算が超過したためキャンセル。改めて実施された選定で、シコルスキーH-92をベースとしたVH-92Aの採用が決定しました。


 全部で24機の調達が予定されているVH-92Aのうち、最初の6機は2019年6月10日付で発注。この時の価格は5億4202万3016ドル(約606億7648万2256円)。今回の第2ロットの発注額は4億7081万3279ドル(約527億494万5595円)と、量産効果で14%ほど低下しています。

 アメリカ海兵隊で大統領専用ヘリコプター計画を統括するエリック・ロペラ大佐は「調達計画は、定められた予定と予算で進行中です。初期低能率生産(LRIP)第2期分は、海兵隊にとって失敗できない任務(大統領の輸送)の重要性とともに、特に今年予定されている連邦政府の試験という次の段階に進むことを強めてくれます」とコメントを発表しています。

 2019年に発注された第1期生産分は2021年の引き渡しに向け、現在コネティカット州ストラットフォードの工場で製造作業が続いています。今回の発注分は2022年12月までに全6機が納入される予定。残る12機も2022年からと2023年からの2期に分けて発注・納入されることになっています。

<出典・引用>
アメリカ国防総省 ニュースリリース
シコルスキー ニュースリリース
Image:Sikorsky/USMC

(咲村珠樹)

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