ブリティッシュ・エアウェイズ 100周年記念で往年の「BOAC」塗装を復活

ブリティッシュ・エアウェイズ 100周年記念で往年の「BOAC」塗装を復活

ブリティッシュ・エアウェイズ100周年BOAC塗装のB747-400(画像:ブリティッシュ・エアウェイズ)

 2019年に創設から100周年を迎えたイギリスのフラッグ・キャリア、ブリティッシュ・エアウェイズ。それを記念した特別塗装機が2019年2月18日(現地時間)、姿を現しました。塗装作業が行われたアイルランドのダブリンから、ロンドンのヒースロー空港に到着したのは、往年のBOAC(英国海外航空)時代の塗装を再現したボーイング747-400。当時の制服を再現したクルーも登場し、その到着を祝いました。

 1919年8月25日、世界初の定期国際航空路線をロンドン〜パリ間に開設した、航空機メーカー、エアコー(Airco)傘下のエアクラフト・トランスポート・アンド・トラベル(AT&T)を源流に持つブリティッシュ・エアウェイズ。ほかにも、世界初の機内食サービスを実施したハンドレページ・トランスポート(航空機メーカーのハンドレページ傘下)やインストーン・エアライン、富裕層向けのチャーター便を運航したデイムラー・エア・ハイヤー(高級車メーカーのデイムラー傘下)と、ブリティッシュ・エアウェイズの源流には1919年創設の航空会社が顔を揃えます。ちょうど第一次大戦の終結で、民間航空需要が高まったのがこの時期でした。

 この創設100年を記念して、ブリティッシュ・エアウェイズでは会社の歴史を物語る往年の姿を再現した、全部で4種類のレトロ塗装機を登場させる予定。その第1弾として登場したのが、1964年〜1974年の期間に当時のBOAC(英国海外航空)が採用していた塗装を再現した、ボーイング747-400(登録記号:G-BYGC)でした。


 記念塗装機に選ばれたB747-400(G-BYGC)が、アイルランドのダブリン空港に隣接する塗装工場に入ったのは、2019年2月5日。まずは身にまとっている、現行塗装の「チャタム工廠」デザインを落とすことから始まりました。


 塗装作業が終わり、懐かしのBOAC時代の姿を再現したB747が外へ引き出されます。B747は1969年から、BEA(英国欧州航空)と再合併してブリティッシュ・エアウェイズとなる1974年まで、この塗装で世界の空を飛びましたが、当時の機材は現在「クラシック・ジャンボ」と呼ばれるB747-100。B747-400がこの塗装になるのは初めてのことです。

 機体側面、操縦席の窓下には、イギリスのフラッグ・キャリアを象徴するユニオンジャック。そして垂直尾翼には、1924年のインペリアル航空時代から受け継がれた伝統の「スピードバード」が金色に輝きます。ブリティッシュ・エアウェイズは、現在もこの「スピードバード」を無線通信の際にコールサインとして使用しています。胴体部には創設100周年記念ロゴも。

 2019年2月18日、BOAC塗装のB747-400(G-BYGC)はダブリン空港を出発。ブリティッシュ・エアウェイズの拠点空港である、ロンドンのヒースロー空港へ向かいました。

 ヒースロー空港では雨の中、多くの関係者がユニオンジャックの小旗を振って出迎えます。中には当時のBOACの復刻制服を着た客室乗務員やパイロットの姿も。今でも色褪せないデザインですね。


 ブリティッシュ・エアウェイズのアレックス・クルーズCEOは「このプロジェクトに際して多くの関心が寄せられ、ブリティッシュ・エアウェイズの歴史を改めて感じます。それを誇りに思うと同時に、今回の『温故知新』となる復刻塗装プロジェクトを通じて、多くの皆様がこのBOAC塗装をはじめとした、歴史的塗装機を楽しんでいただければと願っています」と、BOAC復刻塗装のB747-400に寄せてコメントを発表しています。

 このBOAC復刻塗装のB747-400は、翌2月19日のロンドン(ヒースロー)発ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)行きの117便から運用が始まりました。これは1969年にB747が初就航した思い出の路線でもあります。

 ブリティッシュ・エアウェイズでは、2023年をもってB747の運航を終了する予定。それまでこのBOAC復刻塗装機は、ブリティッシュ・エアウェイズのB747就航路線に投入され、世界各地でその姿を目にすることができるといいます。残念ながら、現在ブリティッシュ・エアウェイズは日本発着の路線にB747-400を投入していません。運航終了となる前に、何らかの形で日本にもやってきてくれるといいですね。

Image:British Airways

(咲村珠樹)

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