攻撃ヘリコプターAH-64アパッチが生産2500機を達成

攻撃ヘリコプターAH-64アパッチが生産2500機を達成

アメリカ陸軍のAH-64D(Image:U.S.Army)

 ボーイングは2020年6月30日(アメリカ西部時間)、攻撃ヘリコプターAH-64アパッチの通算2500機目となるAH-64Eをアメリカ陸軍に納入したと発表しました。1983年9月30日に最初の量産モデルであるAH-64Aが完成して以来37年、現在では日本を含む世界16か国で運用されています。

 攻撃ヘリコプターAH-1の後継機として、1976年にアメリカ陸軍への採用が決定したAH-64。勇猛で知られたアメリカ先住民の部族名から「アパッチ」の愛称がつけられました。

 開発・採用当時はヒューズ・ヘリコプターズでしたが、アメリカ陸軍で就役した1984年にはマクダネル・ダグラスに吸収合併され、さらに現在ではマクダネル・ダグラスを吸収合併したボーイングで生産されているという、少々複雑なメーカー遍歴を持つヘリコプターです。

 機首の30mmチェーンガンをはじめ、ヘルファイア対戦車ミサイル、70mmロケット弾に空対空ミサイルまで装備できるという多彩な兵装もさることながら、操縦席周辺には炭素繊維複合材の装甲も施されるなど乗員の生残性も考慮されたタフな設計。実戦を重ねて、さらにその性能は磨き上げられてきました。


 ボーイングの攻撃ヘリコプター部門を統括するカスリーン・ジョリベット副社長は「アパッチはこれまでの素晴らしい成功の上に築かれたモデルであり、同時に現在、そして将来における防衛力が求める技術と能力を兼ね備えています。アパッチは将来の多岐にわたる任務にお応えする用意があります」とのコメントを発表しています。

 日本では諸事情で13機の調達に終わり、現在は12機にとどまっているAH-64ですが、2020年6月25日にはモロッコが17番目のカスタマーとして24機のAH-64Eを一括発注するなど、ユーザーは現在も増え続けています。インドでの現地生産も実施されるなど、AH-64はアメリカとその関係国での攻撃ヘリコプターとして、さらに勢力を拡大していきそうです。

<出典・引用>
ボーイング ニュースリリース
Image:Boeing/U.S.Army

(咲村珠樹)

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