エンブラエル ビジネスジェットの急患搬送仕様「フェノム300MED」発表

エンブラエル ビジネスジェットの急患搬送仕様「フェノム300MED」発表

エンブラエルPhenom 300MED(Image:エンブラエル)

 ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルは2020年8月4日(現地時間)、同社のビジネスジェット「フェノム300」の急患搬送仕様であるフェノム300MEDを発表しました。ドイツのウムラウト、スイスの航空医療機器メーカーであるエアロライトと共同開発したフェノム300MEDは、すでに急患搬送用の新しい型式証明も取得しているといいます。

 ベースとなったフェノム300は、2008年に初飛行したエンブラエルのエグゼクティブ向け小型ビジネスジェット。全長15.64m、運用航続距離は3700kmあまりで、全長5.23mの客室には、ソファ席を設けた通常仕様で6名、最大10名の乗客が利用できます。これまでに550機以上の機体が引き渡されてきました。

 エグゼクティブ向けのビジネスジェットなので、顧客の要望に応じて様々な客室設備を選択できるフェノム300ですが、急患搬送仕様の300MEDでは、スイスのエアロライト(Aerolite)製航空医療機器を機内に備え付けました。最大2名分のストレッチャーを収容でき、人工呼吸器や追加の医療機器も装備するほか、内装の材質も病院グレードの清潔さを持ったものに変更されています。



 エンブラエル・グループでフェノム300シリーズを手がける、エンブラエル・エグゼクティブジェッツのミカエル・アマルフィターノCEOは「現在の健康危機を踏まえ、私たちは世界一流の急患搬送ソリューション企業2社と協力していることを誇りに思っていると同時に、この航空急患搬送ソリューションの受注をすぐに始める準備もできています」との談話を発表しています。

 フェノム300MEDは、通常のビジネスジェット仕様と同じく、標準的なカタログモデルとして用意されるため、エンブラエルが顧客の要求に合わせて一貫して製造し、素早く引き渡せることが特徴。カスタマーサポートもエンブラエルが代表して担当することになるので、運用者側にとっても便利な医療用ジェット機となりそうです。

<出典・引用>
エンブラエル ニュースリリース
ウムラウト ニュースリリース
Image:エンブラエル

(咲村珠樹)

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