アメリカの空母ロナルド・レーガン 洋上で艦長交替式

アメリカの空母ロナルド・レーガン 洋上で艦長交替式

西太平洋を航行する空母ロナルド・レーガン(Image:U.S.Navy)

 日本の横須賀に前方配置されている、アメリカ海軍の空母ロナルド・レーガンの艦長が2020年10月1日付で交代しました。太平洋上を航海中のロナルド・レーガンでは、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、通常なら乗組員が集合して開催する艦長交代式典を行わず、操舵室からの艦内放送で新艦長らが訓示しました。

 アメリカ海軍の空母で唯一、国外の拠点に前方配置されているロナルド・レーガン(CVN-76)。これまでのパット・ハニフィン大佐に代わり、新しくフレッド・ゴールドハマー大佐が艦長に就任しました。

 2020年5月に横須賀を出て以降航海を続け、現在は西太平洋フィリピン海を航行中のロナルド・レーガン。航海中の艦長交替式の場合、格納庫などに乗組員が集合して式典を開催するものなのですが、アメリカ海軍が定めた航海中における新型コロナウイルス感染防止基準では、1か所に多くの人が集まることを禁じています。

 このため、今回の艦長交替式は航海艦橋の操舵室から、艦内放送を使って実施することになりました。ちょうど学校の全校集会を放送で実施するのと同じように、乗組員らは各自の持ち場についたまま、司令官の訓示を聞くことになります。

 まずはロナルド・レーガンらで構成される、アメリカ海軍第70任務部隊(CTF70)司令官のジョージ・ウィコフ少将がマイクを取り、これまでのハニフィン艦長の働きを称え、そしてゴールドハマー新艦長を紹介する訓示を行います。

 退任するハニフィン艦長は2年にわたり、インド太平洋地域における様々な作戦任務や、関係諸国との共同演習を完遂してきました。その中には、ロナルド・レーガンが前方配置されている日本の海上自衛隊との緊密な共同訓練も含まれます。


 ハニフィン艦長は退任にあたり、以下のような訓示を行いました。「レーガンの諸君は一体となり、健全なシステムを作ってきました。レーガンはこれまで、そしてこれからも常時戦闘態勢を整え、勝利しなければなりません。これは毎年、どんな年齢にとってもチャレンジであり――もちろん知っている通り――チームは勝利を収めました。乗組員、そしてレーガンに乗艦している全てのチーム諸君、私は諸君らの働きに感謝します。諸君らを率いたことは、生涯誇れることです」

 新たに空母ロナルド・レーガンの第9代艦長に就任するゴールドハマー大佐は、海軍兵学校卒業後ジョンズ・ホプキンス大学で数学の修士号を手にし、また空軍の指揮幕僚課程にも学んだ人物。これまではドック型揚陸艦メサ・ヴェルデの艦長を務めていました。

 ゴールドハマー新艦長は「ハニフィン大佐、これまでの素晴らしい仕事ぶりを心から祝福します。素晴らしい成果と指揮官としての働きに感謝申し上げます。艦番号76(ロナルド・レーガン)、空母という究極のチームスポーツの現場に戻ってくることができた感動は、とても言葉では言い表せません。我々にとって任務成功の鍵は、乗り組んでいるひとりひとりの「我が艦」としての意識と無私無欲の献身にほかなりません。諸君らの毎日の働きに感謝しています。私は諸君らとともに、国のため働く機会を得られて喜ばしく、誇りに思います」との訓示を就任にあたって行いました。

 艦長を退任したハニフィン大佐は艦を離れ、次の任地となる首都ワシントンD.C.へ。ここの海軍航空戦闘部門(OPNAV N98)が新しい職場となります。

<出典・引用>
アメリカ海軍 ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)

関連記事(外部サイト)

×