『スター・ウォーズ』俳優のトリビア「レイア姫は胸が揺れないようダクトテープで固定していた」etc…知られざるエピソードの数々を評論家が紹介

『スター・ウォーズ』俳優のトリビア「レイア姫は胸が揺れないようダクトテープで固定していた」etc…知られざるエピソードの数々を評論家が紹介

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●映画評論家の岡田斗司夫氏が登場。
●映画『スター・ウォーズ』の制作秘話を岡田斗司夫氏が公開。
●出演俳優のマーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォードの、知られざる撮影エピソードが語られた。

 毎週日曜日、夜8時から生放送中の『岡田斗司夫ゼミ』。7月1日の放送では、映画『ハン・ソロ』の公開を記念して、シリーズ第一作目である『スター・ウォーズ/新たなる希望』の特集が行われました。

 この中で、パーソナリティの岡田斗司夫氏は、ルーク・スカイウォーカー役のマーク・ハミル、レイア姫役のキャリー・フィッシャー、ハン・ソロ役のハリソン・フォードの3人を取り上げて、撮影当時の舞台裏や裏話を語りました。

岡田斗司夫氏

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間違って女優の名前で呼んでしまったルーク・スカイウォーカー

岡田:
 実は、マーク・ハミルがルーク・スカイウォーカー役として選ばれた理由は、ジョージ・ルーカスによると「誰も顔を見たことがないから」だそうなんですよ。つまり、売れない役者だったからなんですね。

 ルーカスとしては、誰も見たことがない全く新しい役者ばかりで映画を撮りたいと思っていたんです。彼にだって、マーク・ハミルの演技が下手なのはわかってたんですよ。

 それどころか、ラストシーンの近くで、デス・スターを爆発させたルークがXウィングから降りて「みんなー!」って再会するシーンで、掛けてきたレイア姫に対して、本来の役名である「レイア!」ではなく、「キャリー!」って、レイア姫を演じている女優の名前の方を言っちゃってるんですね。

 それを聞いて、ジョージ・ルーカスは大喜びで採用したんですよ。上から「レイア!」ってボイスオーバーをすることもなく。

 今、Huluなんかで『スター・ウォーズ』が見れる人は、ぜひ見てください。クライマックスを英語版で見ると、レイア姫と抱き合うルークは、きっぱりと「キャリー!」って言ってますから(笑)。

 言い終わった後、マーク・ハミルは間違いに気づいて顔を伏せて照れたんですけども。その後、すぐにハリソン・フォードが来てくれて、そのままハン・ソロとガシッと抱き合ってごまかしてるんです。

左からマーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ハリソン・フォード

 では、なぜジョージ・ルーカスはこれを採用してたのかというと、彼は、こういうものをこそ求めていたからなんですね。

 “上手い役者による完璧な演技”ではなく、本当にその場にいる気になって欲しい。「自分はルーク・スカイウォーカーである」ということを本当に信じて、それを演じているマーク・ハミルというものが完璧に消え去って、ただルーク・スカイウォーカーだけがいる状態であって欲しい。

 その時には、もう、レイア姫の名前を忘れてしまっても構わない。それよりは、「あ! キャリー・フィッシャーだ! キャリー!」と思わず叫んでしまった時の、喜びや安堵といった感情を優先したい、と。

 ジョージ・ルーカスというのは、映画の全てをコントロールしたがるので、俳優に関してもついつい完璧な自分のプラン通りのものを望む人に見えるんですけども、実はアドリブが大好きなんですよ。

 『アメリカン・グラフィティ』でも、冒頭、ベスパに乗った主役の1人が、ブワーッと走ってきて、ベスパをドライブインの前で停めて降りるというシーンがあるんですけど、俳優がオートバイの乗り方をよく知らなかったために、そのまま壁にツッコんで、ゴテンって転ぶところを、本編でそのまま採用してたりするんですよね(笑)。

 こんなふうに、NGシーンを採用することが多い。それくらい、現場のノリの方を大事にするような人なんです。

「スター・ウォーズの世界にブラはない!」ダクトテープで胸を隠したレイア姫

 『スター・ウォーズ』が公開された後、ジョージ・ルーカスは、レイア姫役のキャリー・フィッシャーの使い方について、監督仲間のマイケル・リッチから、「お前は頭がおかしい」と言われたそうです。

 「あの女はウリは“おっぱい”だろ? なんで、あんなボディラインのわからないようなフワフワした服を着せるんだ? あの女はおっぱいだけがウリなんだから、それを見せないと」と言われていたんですね。

レイア姫を演じたキャリー・フィッシャー(画像はAmazonより)


 ジョージ・ルーカスは「スター・ウォーズの世界にブラジャーはないから、ブラジャーをしてはいけない。レイア姫はこんな服を着て、なおかつノーブラなんだ」というふうに言っていたんですよ。

 まあ、キャリー・フィッシャーというのは、本当におっぱいがデカかったから、撮影中、ものすごく揺れるんですって。なので、ジョージ・ルーカスも、「うーん、これは困った。何とかしてほしい」と思ったんですけども、やっぱり恥ずかしくて自分では言えない。

 そんなもんだから、プロデューサーのゲイリー・カーツに、「ゲイリー、お前から言って」と。「どう言えばいいの?」とゲイリーが聞き返すと、「照明の固定用の“ダクトテープ”があるから、それでおっぱいをちょっと固定しておいてって言ってよ」って。

 もちろん、そんなことを言われたキャリー・フィッシャーは、「なんで? だったらブラさせてよ!」って言うんですけども、ルーカスは「いや、スター・ウォーズにブラはない」の一点張り。「じゃあ、そのスター・ウォーズの世界では、女はみんなダクトテープでおっぱいを止めてるの!?」と、大揉めに。結局、おっぱいをガチガチに止めて撮影することになりました。

 彼女は、これにいつもイライラしてたそうです。これは、キャリー・フィッシャーが撮影現場でよく言っていたことなんだそうですが、「全部の撮影が終わったら、ビンゴ大会をするわ。ビンゴ大会で一等賞になった人は、私からこのテープをバリバリ剥がす役をやらせてあげる」と、そんな冗談を言うくらい、とにかく、毎朝おっぱいをガチガチに止めていたテープを早く取りたいと思っていたようです(笑)。

子供の頃はいじめられっ子だったハン・ソロ

岡田:
 ハン・ソロ役を演じたハリソン・フォードというのは、1942年生まれで、実はジョージ・ルーカスより1歳年上なんですけども、小・中・高校といじめられっ子でした。彼の演じるハン・ソロやインディアナ・ジョーンズ、デッカードなどのイメージからはあまりにも意外なんですけど。

 で、また、資料を読むと、そのいじめられ方というのが面白くてですね。「しょっちゅう丘の上から転がされた」って書いてあるんですよ。「どんないじめだよ!」と(笑)。

 その後、彼は、大学に進学するんですけど、人前ではあんまり喋れなくて、鬱病になってしまいます。この時、カウンセリングで「うつ病治療のために演劇をやりなさい」と言われるんですよ。彼はてっきり「演劇の研究か。それならあんまり他人と話さなくていいや」と思って、彼は演劇カウンセリングに行ったんですけど、そこで、役をやらされて人前で舞台に立たされたんです。

 ところが、この舞台での経験が彼の中ですごくヒットしたみたいで、「ああ、人前で演じるっていうのは、うつの自分というのを見せなくていいんだ」ということで、すごく気が楽になったそうなんですね。それで、演技に目覚めてしまって、22歳で大学は中退して、そのまま結婚しました。

若いマーク・ハミルやキャリー・フィッシャーの兄貴分として振る舞っていたという当時のハリソン・フォード

 それからは、ロサンゼルスに移って、ルーク役に採用される前のマーク・ハミルと同じように、とにかくどんな役でもいいから欲しくて、エキストラ事務所で7年間の契約をしました。この契約中にも、いろんな会社からオファーが来たそうなんですよ。それで、チョイ役として出るんですけども、必ず撮影現場で、監督とかプロデューサー相手に喧嘩をしてしまう

 もう本当に、ハン・ソロなんですよ、この人。いらんことを言うんですよ(笑)。カッコいい感じで、相手に嫌われるようなことをパーンと言って、その結果「明日から来なくていい」と言われてしまうんです。これは有名な話なんですけど、彼は結局、そのまま大工になってしまいました。この「なぜそこで大工になったのか?」については、自伝を読んでも書いてないんですけど。

 「まあ、大工でも始めてみるか」といってやってみたら、すごく腕が良かった。だから、「俺、大工としても食えるんじゃないか?」と思って、おまけに役者とかをやってたもんだから、ハリウッドの俳優さんの家の建て増しとか、建築する時に、きちんと秘密を守れる大工として重宝されたんですね。

 ジェームズ・コバーンというアクション俳優を始め、いろんなハリウッドのセレブたちの間で「じゃあ、ハリソン・フォードを大工として雇おう」というのが流行って、かなりいろんな家を建てたそうなんですけども。『スター・ウォーズ』に出演するまでは、本当に大工として引っ張りだこだったそうです。

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