「ニヤニヤ笑うサンボ」「探索に便利なミニマップ」など『スーパーマリオ64』の“没ネタ”まとめ。3Dアクションゲームの代表作はこうして作られた

「ニヤニヤ笑うサンボ」「探索に便利なミニマップ」など『スーパーマリオ64』の“没ネタ”まとめ。3Dアクションゲームの代表作はこうして作られた

「ニヤニヤ笑うサンボ」「探索に便利なミニマップ」など『スーパーマリオ64』の“没ネタ”まとめ。3Dアクションゲームの代表作はこうして作られたの画像

 今回ご紹介するのは、ゆとりんさんが投稿した『【スーパーマリオ64】琴葉姉妹の没データ散歩【VOICEROID解説】』という動画です。

 今なお世界的な人気を誇る、“ミスタービデオゲーム”こと『スーパーマリオ』。そんなマリオの初の3Dゲームとなった『スーパーマリオ64』は、発売となるまでにたくさんの試作が行われ、製品版となって世に送り出されました。

 今回は、そんな『スーパーマリオ64』の、開発中の映像と、製品版のギミックを見比べ、VOICEROIDの琴葉茜琴葉葵が解説している動画の模様をご紹介します。

―あわせて読みたい―

・ほぼ10円玉サイズだと!? 『スーパーマリオ64』のステージ「ボムへいのせんじょう」を“超ミニチュア”に制作する猛者を発見

・知られざる『マリオ』誕生の秘密を解説「ポパイの代わりに作られた」「昔はジャンプマンと呼ばれていた」

『マリオ64』のアイデアの元は『スターフォックス』

琴葉茜(以下、茜):
 『スーパーマリオ64』は、1996年6月23日に発売された、ニンテンドウ64用ソフトです。

琴葉葵(以下、葵):
 翌年7月18日には、日本限定で「振動パック」対応版も発売されました。

茜:
 2004年11月21日にはニンテンドーDSでのリメイク版『スーパーマリオ64DS』も発売されましたね。

葵:
 マリオシリーズ初の3D作品で、後の3Dアクションゲームに大きな影響を与えたと言われている作品です。

茜:
 そんな『スーパーマリオ64』のアイデアを最初に思いついたのは、プロデューサーの宮本茂さんがスーパーファミコン版『スターフォックス』を作っている時だったらしいです。

細部にわたる1995年のデモ版と製品版の違い

葵:
 『スーパーマリオ64』の映像が初めて公開されたのは、1995年のコンピュータゲームの展示会「スペースワールド」での事でした。この時の完成度は「50%」と書かれていて、基本的な部分はほとんど完成している状態でした。

 製品版と異なる点がかなり多いですが、順番に見ていきましょう。

茜:
 まず、画面上のHUD【※】が違います。

※HUD
ヘッドアップディスプレイ。ゲームの画面に常に表示される情報を指す。

葵:
 マリオ、コイン、スターのアイコンが違います。

茜:
 製品版と比べると、かなりアニメ調のアイコンが使われていますね。

葵:
 コインとスターの表示位置も少し違います。2行になっているのは、おそらくこのバージョンにのみ存在している機能が原因です。

茜:
 その機能とは「ミニマップ」の事です。

葵:
 このミニマップは画面右上に表示され、オン・オフの切り替えが可能だったようで、ミニマップの表示スペースを開けるためにHUDの表示が2桁になっているのだと思われます。

茜:
 フォントも製品版と違うものが使われていますね。

 また、数字だけでなく体力表示も製品版と違うものが使われています。

葵:
 また、ダメージを受けた時の表示は「POW」になっていますが、水中にもぐっている時は「POWER」と表示されています。

茜:
 もしかしたら、製品版では一緒になっていた体力ゲージと酸素ゲージが、開発中は別々になっていたのかもしれませんね。

葵:
 体力といえば、このバージョンでは体力の自動回復があったようです。

茜:
 ダメージを喰らっても、しばらくすれば勝手に回復したみたいですね。

茜:
 マリオが集める「パワースター」ですが、製品版では3Dのオブジェクトで描写されています。

葵:
 それに対して、スペースワールドの段階では、2Dスプライトとして表示されています。

茜:
 それと、スターを取った後のダンスの時にカメラが動きません。この段階ですでにダンスのモーションは完成していたみたいですね。

葵:
 また、スターだけではなく、コインの見た目も製品版とは異なります。

茜:
 製品版のコインは星マークがついているのに対して、開発中の物には昔のマリオ作品と同じような模様が付いていたみたいですね。

葵:
 製品版と動作やアニメーションが異なる部分がいくつかあります。

茜:
 まず、三段跳びの動作が製品版と異なります。

葵:
 (ジャンプの)三段目が「フワフワさん」という敵を踏んだ時のような動きになっています。

茜:
 マリオの走りアニメーションも違うものが使われています。

葵:
 製品版では前傾姿勢で走りますが、ベータ版では真っすぐ立っている状態で走っています。

茜:
 心なしか少し後ろに反っているようにも見えますね。

葵:
 走りだけではなく、しゃがみアニメーションも違うものが使われています。

茜:
 製品版では頭の横に手があるのに対して、ベータの段階では膝に手を置いています。

葵:
 また、ベータ版ではステージも製品版と違います。

茜:
 ほとんど完成しているステージから、大幅に構成が違うステージまで存在しています。

葵:
 「バッタンキングのとりで」は、ステージの形はほとんど変わりませんが、完全に違うテクスチャが使われています。

 例えば、ドッスンは製品版よりも怒った顔をしています。

茜:
 バッタンは製品版と比べると、可愛らしい顔をしていますね。

 そして、次のステージ「さむいさむいマウンテン」。

葵:
 このバージョンの「さむいさむいマウンテン」は、製品版とは完全に違うステージになっています。

 ペンギンのデザインが違いますね。

茜:
 製品版と比べると、ちょっと細くて眠そうですね。

より製品版に近くなった1996年ベータ版

葵:
 1995年のスペースワールドの次に『スーパーマリオ64』の映像が公開されたのは、1996年のE3の事でした。

茜:
 発売1カ月前に公開されただけあってか、内容はかなり製品版に近いものになりました。

葵:
 大きな違いは少ないですが、細かい違いが多いので見てみましょう。

茜:
 まず、HUDが前のバージョンから製品版に近づいています。

葵:
 配置は製品版と同じものになっていますが、アイコンは前のバージョンと同じものが使われています。

茜:
 ミニマップは削除されたようです。

葵:
 「あっちっちさばく」の「サンボ」の顔も、製品版と異なる者が使われています。

茜:
 製品版と比べると、表情が全然違いますね。

 いかがでしたでしょうか。

 ニコニコ動画でも今なお根強い人気を誇る『スーパーマリオ64』。その制作の裏には、数々の“没ネタ”や、知られざる設定などがたくさん存在していました。

 動画では、今回紹介しきれなかった没ネタなどがまとめられていますので、ぜひご覧になってください。

【スーパーマリオ64】琴葉姉妹の没データ散歩【VOICEROID解説】

【スーパーマリオ64】琴葉姉妹の没データ散歩【VOICEROID解説】

―あわせて読みたい―

・ほぼ10円玉サイズだと!? 『スーパーマリオ64』のステージ「ボムへいのせんじょう」を“超ミニチュア”に制作する猛者を発見

・知られざる『マリオ』誕生の秘密を解説「ポパイの代わりに作られた」「昔はジャンプマンと呼ばれていた」