どうしてこうなった!? 「迅速すぎる社会主義化」「大国に囲まれた立地」…北朝鮮が国際社会で孤立していった原因を歴史から探る

どうしてこうなった!? 「迅速すぎる社会主義化」「大国に囲まれた立地」…北朝鮮が国際社会で孤立していった原因を歴史から探る

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 何かとニュースで世間を騒がせている“北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)”。そもそもその国家としての成り立ちはどのようなものだったのか? 令和の時代を迎えてなお、国際社会で今のような振る舞いをする原因はいったい何なのか?

 本記事では、菊之字さんが投稿した『【北朝鮮】失敗国家3分解説【VOICEROID解説】』という動画でその原因を探っていければと思います。

 菊之字さんが音声入力ソフトを使い、北朝鮮にまつわる知られざる歴史について解説を行います。

朝鮮民主主義人民共和国国旗(画像はWikipediaより) 北朝鮮が歩んだ社会主義国への道

 朝鮮は長い間清の朝貢国【※1】だったが、大日本帝国が朝鮮半島をめぐり清と戦争を起こすと眠れる獅子と呼ばれた清は寝首をかかれ永眠する。これにより朝鮮は実質的な日本の保護国となったが、三国干渉【※2】や親露派のクーデターなどで影響力が低下し大韓帝国として独立する。

※1朝貢国
朝貢。主に前近代の中国を中心とした貿易の形態。中国の皇帝に対して周辺国の君主が貢物を捧げ、これに対して皇帝側が確かに君主であると認めて恩賜を与えるという形式を持って成立する。

※2三国干渉
1895年4月23日にフランス、ドイツ帝国、ロシア帝国の三国が日本に対して行った勧告。日本と清の間で結ばれた下関条約に基づき日本に割譲された遼東半島を清に返還することを求める内容だった。

 しかし南下政策【※3】を進めるロシア帝国と大日本帝国の戦争によって日本に併合される。その後第二次世界大戦を経てソ連が占領していた北部とアメリカが占領していた南部で別々に独立する事になる。

※3南下政策
年間を通して凍結することのない「不凍港」の獲得を目的としたロシア帝国の政策。

 さて、建国した北朝鮮は社会主義政策を推し進めていく。まず手始めに土地を無償で国有化。この土地改革は20日で完了し抵抗する時間を与えない。続いて産業施設も国有化し建国から6ヶ月で社会主義経済が完成した。迅速な改革と東側諸国の援助もあって北朝鮮は順調な経済成長を進めていく。

 6ヶ月というあまりにも迅速すぎる改革で、社会主義国となった北朝鮮にコメントでは「人民が泣いている事を除けば有能」「素早い……。」となどのコメントが寄せられました。

朝鮮戦争と周辺国への不信感

 しかし、1950年にソ連直伝の朝鮮人民の保護を目的に韓国へ侵攻、朝鮮戦争が勃発した。最初は破竹の勢いで侵攻していたがアメリカの介入により押し込まれ、中国も介入したため泥沼化、休戦。

 この戦争により北朝鮮の生産能力は、64%まで下落した。だがしかし、東側諸国の熱い援助により迅速な復興を果たし、1970年代までは国力で韓国より優位に立っていた。とは言え、軍事的緊張下にあった点から軍需産業が優先され歪な経済成長と党内の対立を生み出すことになる。

 党内の対立の解決方法、皆は分かるかな?

そうだね、粛清だね。

粛清により党内の対立は無くなり、平和な世界が訪れた。しかし、中国とソ連の影響があった党員も粛清したため両国と関係が悪化する。

 しかも、1960年代には共産性の違いから中国とソ連の関係が悪化する。中ソ対立に伴い援助が減少してきた影響で北朝鮮は千里馬運動と言う名の思想宣伝活動を始める。

 ちなみにこの運動、大衆の意識を高め最低限の報酬で最大限の労働力を引き出すことを目的にしている。先進国の日本を見習うなんて立派だなぁ。

 結果はともかく自主路線を選んだ北朝鮮は中ソ両者へのバランスの取れた外交を目指していた。しかし、キューバ危機が起きると中国に接近し親中に路線変更。

やっぱ共産圏の盟主は中国、当然だよなぁ?

 しかし、中国に金日成を修正主義者と批判され傷心した北朝鮮はソ連に接近。

やっぱ共産圏の盟主はソ連、当然だよなぁ?

とはいえ尻尾を振った所で中ソへの関係は解決せず1970年代まで両国との関係は悪いままだった。

 大国に囲まれた中で共産主義の路線を模索する北朝鮮政府に「うーんこの八方美人」といったコメントや「どっちつかずというか盟主定めると死ぬというか」といった同情的なコメントが寄せられました。

北朝鮮とソ連崩壊の影響

 1970年代後半から重工業、軍事産業を優先したため軽工業の発展が遅れに遅れ、民需品が不足していき経済発展の停滞が深刻化していく。一方韓国はベトナム派兵などで得た援助で工業化を進めていき、国力に差が開いていく。

 1980年代にはビルマで韓国政府の要人複数を暗殺、大韓航空機爆破事件などを起こし国際社会から孤立していく。

 そして1990年代には冷戦の終結とともに東欧社会主義圏とソ連の崩壊により支援が途絶え、貿易も国際通貨による決済に変更された。外貨不足が深刻だった北朝鮮は、国内の生産が貧弱にも関わらず輸入を減らすしかない状態に陥る。

 1994年からは大水害などの気象災害、長年化学肥料に頼り切った農法による地力の低下、無計画な農場拡大によって大飢餓が発生した。これにより配給体制が崩壊し、住民が日常品を求めて市場が発展していくが社会主義経済に縋りつく当局が市場を統制しようとして争いが繰り広げられていく。

 この大飢餓による被害は22万人から350万人とも言われ、いずれにせよ大勢の命が失われた。

 2009年には、デノミ【※】と共に国内市場の閉鎖と外貨流通の取り締まりが実施されたが、珍しくこれには北朝鮮の住民たちが反発した。新通貨への交換に限度額が定められており、蓄えた財が紙くずになったのと経済破綻してるのに配給制度で必要な物資が得られないという確信からだろう。

※デノミ
通貨単位を切り下げる、もしくは切り上げること。インフレーションによって貨幣の桁数が倍になると経済活動に支障をきたすので、その解決として行われる。10,000円の単位を1/100に切り下げ新100円にするなど。

 そして、核兵器開発への経済制裁なども追い打ちをかけていく。しかし、経済制裁を受けているにも関わらず北朝鮮は核兵器開発を進めていく。というか外交カードがこれしかない。

 東側と西側、ソ連と中国に囲まれた立地で独自路線を貫いてしまったゆえにソ連崩壊という節目で韓国との対立関係を解決できなかったのは致命的だっただろう。また。朝鮮戦争や暗殺、テロなど韓国との対立を自分で深めていったことも原因の一つであることは間違いない。

 核開発を進め、独自路線を走る現在の北朝鮮に「止まるんじゃねえぞ……。」「国民に同情する。」といった意見が寄せられました。

北朝鮮、失敗国家の歴史をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画を視聴してみてください。

▼解説をノーカットで視聴したい方はコチラ▼

「【北朝鮮】失敗国家3分解説【VOICEROID解説】」

【北朝鮮】失敗国家3分解説【VOICEROID解説】?

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