さらわれた姫や魔王とも気軽にトークし放題!? 『もしロールプレイングゲームの世界にSNSがあったら』の怒涛の展開がカオス

さらわれた姫や魔王とも気軽にトークし放題!? 『もしロールプレイングゲームの世界にSNSがあったら』の怒涛の展開がカオス

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 『もしロールプレイングゲームの世界にSNSがあったら』は、中世ファンタジー風の世界なのになぜかSNSが普及しているというギャップ溢れる世界観が見どころの作品です。

 メッセージアプリ上のやり取りだけで、「魔王を倒し、姫を取り戻せ」なる使命を背負うことになった主人公の勇者の運命やいかに!?

ニコニコ漫画『もしロールプレイングゲームの世界にSNSがあったら』エピソード一覧

冒険の幕開けは“母さん”からのメッセージ

 「起きなさい私の可愛い勇者や」と、大いなる冒険の幕開けを感じさせる一文から始まる本作。

 しかし、これはRPG定番の“頭の中に直接語りかけてくる”神の啓示的な声でもなんでもなく……。

 ……単なる、母から子に向けて送信されたメッセージアプリ上での発言なのでした。

 このように、話の大筋はいかにも正統派RPG的なのに、どいつもこいつもSNS上のやり取りだけで済まそうとしてくるというのが本作の最大の特徴です。

 勇者と呼ばれた青年は、無論そんな母さんからのメッセージで奮い立てるわけがなく、二度寝の構え。

 すると、最初は穏やかな口調だった母も「既読無視すんな」と豹変し、さらには通話まで掛けてくる始末。

 ファンタジー世界にSNSがあるだけで、これほど生々しくて脱力感溢れる物語になってしまうとは……。

 もっとも、コミュ障かつステータスが貧弱すぎる勇者にとって、SNSは必携ツール。

 王様の待つ“テラワロス城”に向かうだけでもひと苦労という有様の彼は、今後もネットの力を頼りに奮闘していきます。

SNSのおかげでロマンもへったくれもないファンタジー世界

 城下町の喧騒に早くも心が折れてしまった勇者は、結局SNSで王様と連絡を取ることに。

 幸いにも、王様は「直接会って話をしたかったがまぁ良いわい!」と心の広いお方のようでした。

 ……が、一国の王であるがゆえかメッセージアプリでの物言いはじつに無遠慮。

 「魔王が力をつけてきておりこのままだとまずいのじゃ」、「娘である姫までさらわれてしまった!」などと怒涛のメッセージ連投で勇者をげんなりさせます。

 送られてきた写真で姫がべらぼうに美人だと判明したことは唯一の救いか。勇者もSNS上ならば「娘さんは幸せにします」などと軽口を叩く余裕はあるようです。

 なんにせよ、本作のストーリーがSNSというイレギュラー要素はありつつもギリギリ正統派RPG的な展開を保っていたのも、もはやここまで。

 あろうことか絶賛拉致られ中の姫と勇者がSNS上で会話するという掟破りな芸当を皮切りに、ファンタジーのお約束を一切無視したジャンル分類不可避のカオスな物語へと変貌していきます。

 しかもこの姫様、魔王城での豪勢な暮らしを思いっきりエンジョイしてるし……。

 その後も、王様がやたら尊大だけど妙にケチだったり、姫様が無慈悲な未読スルーをかましてきたりと、散々な扱いを受けてしまう勇者。

 便利なSNSに頼るあまり、この世界の人々は思いやりの心を失くしてしまったとでもいうのでしょうか……!?

まだ見ぬ魔王にリアルで会うべく立ち上がる勇者

 早くも前途多難なうえに、便利なSNSのおかげでロマン皆無な旅路を行く勇者。

 そんな不憫な彼の心の拠りどころとなったのは、なんと……ほかならぬ宿敵・魔王だったのです。

 さらわれた姫とSNSでつながれるなら、魔王とだってつながれてしまうのがこの世界。

 じつはこの勇者、冒険を始めるにあたってすべての元凶である魔王に対し、「顔がいいからって調子に乗んなよ!!!」などと恨み節を送信していました。

 しかし、そんなメッセージに対し魔王はやや不服顔。何を隠そう、魔王は女性だったのです!

 魔王をいけすかないイケメン男だと思い込んでいた勇者にとっては、衝撃だったに違いありません。

 その素っ気ない口調からクーデレ美少女であることを見抜いたのかどうかまでは定かではありませんが……つぎの瞬間には「結婚してくださいこの野郎!!」と求婚して彼女を赤面させるのでした。

 かくして、姫様はそっちのけでクーデレ魔王とリアルで会うことを冒険の最大の目的に据えた勇者。

 モンスターに打ちのめされてときには弱音を吐くこともありますが、そんな彼に向けて魔王はかいがいしくメッセージを送り続けます。

 魔王の「我は寂しいぞ」という包み隠さぬひと言に、勇者はボロボロになりながらも奮起!

 彼から「死ぬ気で迎えに行ってやらぁ!!!」という力強いレスを受け、ときめいた様子の魔王がひたすらにかわいくてたまりません。

 こうして勇者が恥ずかしげもなく虚勢を張れたのも、SNSあってのこと。顔を合わせなくていいコミュニケーションというのも、それはそれで素晴らしいものです。

 そして、魔王の「では我は……体も洗って待っているからな」という茶目っ気溢れるメッセージに妄想が駆り立てられるというのもテキストによる交流ならでは!

 人々から尊敬されるような英雄譚とはほど遠い勇者の旅路ですが、真の使命を見出した彼の今後の活躍には期待が高まります。

 離れていてもSNS上で心を通わせる勇者と魔王の行く末が気になった方は、ぜひ2019年11月27日発売のコミックス1巻をチェックしてみてください。

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(画像はニコニコ漫画『もしロールプレイングゲームの世界にSNSがあったら』より)

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