ゴキブリのことをちょっとマジメに紹介してみる。2億年前から存在、3度の大量絶滅を生き延びた「進化する必要がない完成された生き物」の正体とは

ゴキブリのことをちょっとマジメに紹介してみる。2億年前から存在、3度の大量絶滅を生き延びた「進化する必要がない完成された生き物」の正体とは

ゴキブリのことをちょっとマジメに紹介してみる。2億年前から存在、3度の大量絶滅を生き延びた「進化する必要がない完成された生き物」の正体とはの画像

 多くの生き物は、環境の変化に対応して姿かたちを変えるか、または対応できずに絶滅の危機に瀕しています。しかし、“生きた化石”と呼ばれる生き物たちは、姿かたちを変えることなく、「進化する必要のない完成された生き物」として今日まで繁殖し続けています。

 今回紹介する、こはやしさんが投稿した『【ゆっくり解説】生きた化石』では、音声読み上げソフトを使用して、同人ゲーム『東方Project』の霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)のふたりのキャラクターが、“生きた化石”の中から「ゴキブリ」「ムカシトカゲ」「イチョウ」ついて紹介していきます。

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進化する必要がない完成された生き物「ゴキブリ」 左から霧雨魔理沙(きりさめ まりさ)博麗霊夢(はくれい れいむ)

魔理沙:
 生きた化石は、古生物学的には重要な生き物なんだ。

霊夢:
 どういうこと?

魔理沙:
 生きた化石っていうのは、大昔からあまり変化していなくて、言うなれば原始的な特徴を持った生き物なんだ。だから化石しか手がかりのない古生物の姿や生態を推測するための重要なヒントになるんだ。

霊夢:
 なるほど。そう考えると「生きた化石」っていうのはいいネーミングね。

魔理沙:
 ちなみに生きた化石という言葉は進化論で有名なダーウィンが最初に使ったと言われている。まず最初に紹介する生きた化石はこの昆虫だ。

霊夢:
 え、これってもしかして……。

魔理沙:
 そう、ゴキブリだ。これから画像も出てくるけど、できるだけ配慮するから頑張って。

霊夢:
 Gって、生きた化石だったの?

魔理沙:
 れっきとした生きた化石だ。ゴキブリが地球に登場したのは、まだ恐竜もいない約2億6000万年前のペルム紀だ。そこから現代に至るまで、3度の大量絶滅を生き延びたんだ。

霊夢:
 そう聞くとすごい生き物な気がしてきた。

魔理沙:
 ゴキブリの祖先はカマキリ目とゴキブリ目に分岐したんだけど、祖先は今より羽が大きい姿をしていた。だけど、それまで高湿度だった環境が乾燥し、地中で暮らすようになって、羽が小さくなって脚も力強くなったんだ。それと昔は産卵管という土の中に卵を産むための管もあったんだけど、今ではなくなっていて、今は卵鞘というものに卵を包んで産んでいるんだ。

魔理沙:
 卵鞘は硬くて乾燥にも強く、ゴキブリの繁殖力の高さに一役買っているんだ。

霊夢:
 嘘でしょ、これ家の中で見たことある。

魔理沙:
 卵鞘一個から40匹のゴキブリが生まれる。ちなみに家の中でよく見かけるクロゴキブリやチャバネゴキブリは1億5000万年前、ジュラ紀に現れた。

霊夢:
 あいつら、恐竜と同じ時代を生きていたんだ。大先輩じゃない。

魔理沙:
 しかもほとんど変化していないってことは、ゴキブリは進化する必要がない完成された生き物だってことだ。

約2億年前から存在しているムカシトカゲ

魔理沙:
 次に紹介する時は生きた化石はムカシトカゲ

霊夢:
 名前に「昔」が入ってる! わかりやすいわね。昔のトカゲでしょう?

魔理沙:
 実はムカシトカゲはトカゲじゃないんだ。説明すると、まず現生の爬虫類は、カメ目、ワニ目、有鱗目に分かれていて、トカゲは有鱗目に属しているんだ。実はこの3つの目の他に、ムカシトカゲ目というのがあって、そこに属しているんだ。

 だからムカシトカゲはムカシトカゲであって、トカゲではないんだ。カメ目には500種以上、ワニ目には23種類以上、有鱗目には7000種以上が属しているけれど、ムカシトカゲ目には、たった2種類しか属していないんだ。

霊夢:
 爬虫類の中でも特殊な存在ってことはわかったわ。いつ頃からいる生き物なの?

魔理沙:
 ムカシトカゲは約2億年前から生きていて、当時は結構繁栄していたんだけど、今ではニュージーランドにしか生息していない。原始的な特徴として、ムカシトカゲの頭骨には即頭窓という穴がふたつあるんだ。一方トカゲはこの穴の下の骨が消えてしまっている。これがトカゲとの大きな違いだ。その些細な違いが、分類を大きく変えることになるんだ。

 あと寿命が長いことでも有名で、100年以上生きる。ニュージーランドのサウスランド博物館には、推定122歳のヘンリーという名前のムカシトカゲが飼育されていて、111歳の時にはじめて繁殖もした。

霊夢:
 122歳っていうことは、日露戦争の時にはとっくに生まれてたのね。

魔理沙:
 そう言われると長さが実感できるな。

2億8000万年前から存在していた万能すぎる植物「イチョウ」

魔理沙:
 最後に紹介する生きた化石はイチョウだ。

霊夢:
 あの黄色い銀杏がなる木?

魔理沙:
 そう。そのイチョウだ。イチョウは2億8000万年前のペルム紀には登場していた植物だ。ジュラ紀には世界中に分布していたから、草食恐竜たちも食べていただろう。これがイチョウの葉っぱの化石だ。

魔理沙:
 若干形は違うけど、今とほとんど同じ形をしているのがわかる。イチョウは1綱に1種しか属さない生き物なんだ。

霊夢:
 どういうこと?

魔理沙:
 生物の分類は、大きい括りから界、門、綱、目、科、属、種に分けられるんだ。

魔理沙:
 それでイチョウは、イチョウ綱の中にイチョウ1種しか属していないんだ。綱っていうのがどれくらいの大きさの括りかというと、哺乳綱、鳥綱、爬虫綱なんかと同じ大きさの括りだ。  たとえるなら、哺乳類の生き物が地球上にヒトの1種類しかいないみたいな感じだ。

霊夢:
 そういえばイチョウってなんで街路樹としてよく使われているの?

魔理沙:
 それにはイチョウのすごい特徴が関係している。まずイチョウはまっすぐ伸びる。暑さに も寒さにも強くて、北海道から沖縄までどこでもしっかり生育できる。排気ガスや病気に耐性がある。水分を多く含み、燃えづらく火災が広がりにくい。種子の発芽率も高くて増やしやすい。 寿命も1000年を超えるし、紅葉すれば見た目もきれい。

 こんなふうに、街中に植えるにはめちゃくちゃ適した木なんだぜ。

霊夢:
 イチョウってこんなにすごい木だったんだ……。

魔理沙:
 ちなみに野生のイチョウは中国の一部の地域にしか生えていなくて、世界中にあるイチョウはすべて人間が持ち込んで植えたものなんだ。

霊夢:
 そりゃこんなすごい植物は広めたくなるわよね。

 何億年も生き残るには、それをきちんと裏付けるすごい理由がありました。生きた化石は魅力的な生き物が多くて面白いですね。

 ふたりの解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画をノーカットで楽しみたい方は
こちらから視聴できます▼

『【ゆっくり解説】生きた化石』

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