『PUI PUI モルカー』のモルカーは、なぜ車輪でなく四足歩行なのか? トコトコ歩きのメリット・デメリットを生物学的に考察してみた

『PUI PUI モルカー』のモルカーは、なぜ車輪でなく四足歩行なのか? トコトコ歩きのメリット・デメリットを生物学的に考察してみた

『PUI PUI モルカー』のモルカーは、なぜ車輪でなく四足歩行なのか? トコトコ歩きのメリット・デメリットを生物学的に考察してみたの画像

 今回紹介するのは、高遠 頼さんが投稿した『モルカーが四足歩行の理由 なぜ生物が車輪をもたないか【生命科学Vtuber】』という動画です。「かわいい」「癒やされる」と話題のテレビ東京系のアニメ『PUI PUI モルカー』に登場するモルカーは、なぜ4足で走行するのかを考察します。 

投稿者メッセージ(動画説明文より)

PUI PUI モルカーのモルカーは4足歩行をしています。
なぜ車輪ではなく4足歩行なのでしょうか?
生命科学的観点からアニメと同じ二分半で考察・解説します。

モルカーが四足歩行の理由 なぜ生物が車輪をもたないか【生命科学Vtuber】

車輪にすることのメリット・デメリット

 最近モルモットが車になった世界のパペットキャラアニメ『PUI PUI モルカー』が流行しています。このアニメの癒し系の車“モルカー”は、車輪ではなくトコトコ走る可愛らしい短い手足を持っています。この形は理に叶うものなのでしょうか。

 まず車輪の持つメリット、デメリットを挙げたいと思います。車輪の持つメリットはなんといってもエネルギー効率が良いことです。一方で車輪のデメリットは、1つ目は凸凹に弱いことで、車輪は直径の半分より高い段を越すことは原理的にできない。

 2つ目は柔らかい地面に弱いことで、車輪は地面との摩擦を保ちながらから回転するため、泥道や砂の上ではその抵抗は10倍にもなります。

3つ目は壁に登れずジャンプができないことです。車輪との摩擦が働かないために、垂直な壁や崖を登ったり飛び越えたりすることはできません。

 4つ目は小回りが利かないことです。向きを変えるためには、どうしてもたくさんの空間が必要となります。

 5つ目は車輪の回転する軸を作ることが難しいことです。回転している軸には、ねじりの力がかかりますが、それに耐えるには金属といった非常に硬い素材を使わなければなりません。

 6つ目は車輪へのエネルギー供給が難しいことです。車輪と軸受けの間では絶え間なく回転しなければなりませんが、この途切れた空間を越して、エネルギーを軸に与えるのは非常に難しいことです。そうした理由により、地球自然界において車輪はデメリットが非常に多いのです。

車輪を体内に持つ生命体 

 では実際に車輪を持つ生物は存在しないのでしょうか。たとえば大腸菌のようなマイクロメーターサイズの細菌は鞭毛モーターを持ちます。大腸菌は体内外で水素イオン濃度の勾配を作り、鞭毛をくるくる回転させて泳ぎます。

 稲の大敵であるウンカという虫の幼虫は、後脚の歯車を持ち、1回のジャンプで1メートルほど飛ぶことができます。それ以外にも魚類全般の皮膚表面には、アメーバ状の車輪細胞が存在しており、傷を修復するために動いているということが発見されています。

 そうした回転運動する器官は生体内に存在するものが発見されているのですが、車輪そのものを器官として持ち、その器官を使って移動する生物は未だ発見されていないのが現状です。劇中ではジャンプやダンスといったアクロバティックな姿を見せるなど、4足歩行での利点を生かしたアクションが随所に見られました。そのため車輪ではなく、4足歩行のほうが適しているのだと思われます。

 羊毛フェルトのもふもふボディでトコトコと走る姿がなんとも愛くるしいモルカー。劇中ではアクションシーンが多いので、4足歩行のほうが向いていたのかもしれないという考察でした。気になる方はぜひ動画をチェックしてみてください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

『モルカーが四足歩行の理由 なぜ生物が車輪をもたないか【生命科学Vtuber】』

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