北欧の「イッタラ表参道 ストア&カフェ」で世界幸福度1位の波動に包まれる【辛酸なめ子の東京アラカルト#51】

北欧の「イッタラ表参道 ストア&カフェ」で世界幸福度1位の波動に包まれる【辛酸なめ子の東京アラカルト#51】

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国連の幸福度ランキング世界一位を独走し続けるフィンランド。北欧というだけでもおしゃれなイメージがあって憧れてしまいますが、さらに幸せとは......今はなかなか北欧に行けない世の中になってしまいましたが、北欧感に包まれるカフェで幸福度にあやかりたいです。

2月に表参道にオープンした「イッタラ表参道 ストア&カフェ」。2月の開店直後にも訪れましたが、人気でかなり混んでいたので、先日、改めて空いていそうな雨の日に訪れました。

1881年にフィンランドのイッタラ村でガラス工房として誕生したイッタラ。店内には繊細で美しいガラス製品が並んでいます。ショップの横には、世界初となるカフェが併設。幸福度ランキングが毎年60位前後の日本人を、少しでも鼓舞しようとしてくださっているのでしょうか。

洗練されたメニューで胃腸も幸福度アップ

検温し、雨なのでわりと空いている店内へ。

隈研吾氏による、フィンランドの森に着想を得たという店舗デザイン。本当に手広くやってらっしゃいます。

さすが隈研吾氏と思わせる、木の素材を存分に生かした空間。棚にはイッタラのオブジェやガラス製品が飾られていて、眺めているだけでも癒されます。きっとお高いんだろうな、とコップを手に取ったら意外と2000円台でした。

カフェでオーダーするともれなくイッタラの食器で出てきます。

フィンランドを代表するメニューとしては、シナモンロールや、ラスキアイスプッラというジャムとクリームがはさまったパン、フィンランド東部カレリア地方発祥のカレリアパイなど。フィンランドだと思うとどんな地方名でも素敵な響きです。

そしてオープンサンドイッチサーモンスープ、チョップドサラダ、低温調理のしっとりチキンサラダといった体に良さそうなメニューも。料理名を見ているだけでも不思議と精神が安定してくるラインナップです。

前回訪れた時はサーモンスープ(1320円)をオーダーして安定のおいしさでしたが、今回は新しいメニューであるサーモンカレリアパイ(600円)オーツラテ(400円)を試してみました。

パンのような食感のパイの上にクリームチーズと、舌触りがなめらかで高級感あるサーモンが乗っています。サーモンといえばノルウェーという印象でしたが、フィンランドのサーモン料理もレベルが高いことを実感。

ノルウェーとフィンランドは混同されがちで、ムーミンがノルウェーの産物だと誤解している人も一定数いるようです。でもこちらのイッタラカフェに行けば、ムーミンのシリーズの食器が並んでいるので、フィンランドが発祥だとわかります。

他にも人気のシリーズが多いようで、女性のお客さんが旅先でタイカという植物の絵柄の食器を見つけたと店員さんに嬉しそうに報告していました。

実際にカフェでイッタラの食器を使うことで、ますますイッタラ推しになりそうです。ちなみにWi-Fiが無料なのもありがたく、それもまた幸福度を押し上げてくれます。

鳥モチーフのオブジェで運気アップを期待

食後はカフェの隣のショップコーナーへ。飲食で多幸感が高まったからか、余裕が生まれ、購買欲がわきあがります。

ヴルペス レッドフォックスというキツネのオブジェや、イッタラで人気の鳥のオブジェバード バイ トイッカのかわいさに癒されます。

鳥モチーフは幸運を運んでくる使者のよう。ガラス職人が、ガラスに色付けして頭部を付けて鳥を成型する過程の展示コーナーも(おそらく期間限定)。見ているとだんだん鳥がほしくなってきますが、安くて2万2000円、7万円台のガラスの鳥オブジェもありました。

カフェでの満足感の余韻で、ベリーやフルーツのリレーフ的な模様の入ったフルッタシリーズのコップ(3300円)を購入。触っているだけで気持ちが良いです。

カフェもショップの品物もさすがクオリティーが高く......お金がある限りいくらでも幸福度が高まりそうなスポットです。でも北欧に旅行するよりは安いかもしれません。

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

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