新宿の無印良品が生まれ変わる。リサイクルやリユース、フードロス削減目指す

無印良品を展開する良品計画は2021年9月10日に、東京・新宿にある2店舗「MUJI 新宿」「無印良品 新宿」をリニューアルオープンします。

今回のリニューアルでは、不用品の回収ならびに再商品化、アウトレット品の販売、フードロス削減など、環境に配慮した取り組みが目立ちます。

■「もったいない市」を常設

「MUJI 新宿」は、環境や社会の課題に目を向けた商品・サービスと、アート・デザインをテーマとした雑貨、家具に特化した旗艦店として生まれ変わります。

まず、無印良品最大の「ReMUJI」売場を新たに展開します。「ReMUJI」とは、ユーザーが愛用した商品を染め直し、新たな価値を持つ商品に再生させた商品のことで、2010年から販売しています。

売場では、「ReMUJI」対象アイテムを拡大、色のバリエーションを増やします。また、より多くの人にこの活動に参加してもらえるよう、東京都内の店舗では不用となった衣料品の回収ボックスを設置する予定です。

不用品の回収活動を拡大にも力を注ぎます。

無印良品の衣料品・ファブリックスや、化粧水ボトルなどプラスチック製品の回収に加え、不用になった無印良品のユニット棚のパーツや無印良品の紙袋、古本、保冷剤をリサイクルやリユースする取り組みにつなげていきます。

環境への取り組みの一環として、ベッドやデスク、収納用品などの家具から生活雑貨小物などのアウトレット品を限定価格で販売する「もったいない市」を常設します。

また、フードロス削減のため、家庭で食べきれず余っている食品を店舗で回収し、NPO団体を通じて必要としている方に届ける「フードドライブ」の取り組みも導入します。

店内レストランCafe&Meal MUJIでは、フードロスを極力削減するため、今まで店頭のみで提供していたデリメニューのパック詰め販売をスタートします。加えて、料理する際にでてきた野菜・果物の皮などの廃棄食材を、たい肥化する活動も行います。

ほか、男女共用トイレの設置、車いすアテンドサービス、手話や多言語対応が可能なスタッフの設置など、多様な人々が利用することを想定した設備やサービスにも力を入れています。

■24時間利用可能な自販機

一方で「無印良品 新宿」は、無印良品全体の商品ラインナップのうちでも購入頻度の高い日用品や食品に品揃えを集中します。

1階には、冷凍食品や日替わり弁当、セルフサービスのコーヒーを新宿店で初めて導入し、食品の品揃えを拡大します。2・3階は「化粧品」「キッチン用品」「掃除・洗濯用品」「収納用品」を展開。新宿地区最大規模の日用品売場となります。また地下1階には定番の衣服雑貨を揃え、中でも「靴下」「肌着・ホームウェア」は、売り場面積を2倍に拡大するといいます。

さらに、店舗入口には、24時間利用可能な無印良品の自動販売機を5台設置します。軽食や飲み物から、マスク・歯ブラシなどのアメニティ、急に必要となる折り畳み傘まで、バラエティに富んだラインアップです。

「MUJI 新宿」の場所は、新宿区新宿3-15-15 新宿ピカデリー B1~2F、「無印良品 新宿」の場所は、新宿区新宿3-17-1 いさみやビル B1~3F。営業時間はいずれも11時~21時。

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