渋谷最先端のおしゃれ施設、MIYASHITA PARK。【辛酸なめ子の東京アラカルト#43】

渋谷最先端のおしゃれ施設、MIYASHITA PARK。【辛酸なめ子の東京アラカルト#43】

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次々と新しい商業施設がオープンする渋谷。渋谷ヒカリエがもう8年前で、渋谷スクランブルスクエア、渋谷ストリーム、東急プラザ渋谷などができてもう記憶容量的にいっぱいいっぱいだったのですが、さらに「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」が開業していました。もうどこに行くのにどの出口から出て良いのかわかりません。

MIYASHITA PARKのCOOLなテナント

宮下公園だった所がいつの間にか建物に! 何度か行ってみたのですが、最初に訪れた時は、商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」の外観をざっと見てGUCCI、PRADA、BALENCIAGAなどハイブランドが並んでいたので緊張して近付けませんでした。でも、中に入ってみると普通のブランドや飲食店があることを知り、徐々に施設に慣れていきました。

2回目に訪れ「eggslut」で軽食をとった時はバーガーとドリンクで2000円近くになって、おいしかったのですが、やはりこの施設は富裕層向けなのかもしれない......と感じました。

内装のグレーのコンクリート感がCOOLです。カード会員募集コーナーを見ると三井ショッピングパーク系列でした。数ある商業施設の中で三井系のセンスが一番進化しているような気がします。

MIYASHITA PARKは食が充実していて、渋谷横丁という全長100メートルの飲食店街があり、にぎわっています。そして館内にもカフェやレストランやフードコートが。

フードホールには、「タコベル」、ラーメンの「KUROOBI」、コカ・コーラ系の「VALUME」、アメリカのチャイニーズレストラン「PANDA EXPRESS」、シーフード料理の「MAGURO MARKET 」、マクドナルドなどが出店。軽くドリンクを飲もうとしたら、コカ・コーラ一択に。フルーツとコーラをミックスしたドリンクが清涼感あふれるおいしさでした。

ただこのフードコートはかなり混雑していて、席を探すのがひと苦労でした。渋谷がテリトリーくらいの気分でずんずん中に入っていかないと席がゲットできません。

施設内を歩いて気になったお店は......

「キットカットショコラトリー」 時間制でオリジナル キットカット作りも体験できるようです。カフェコーナーがあってちょっと穴場かもしれません。

「Jamba」 カリフォルニア発のフルーツジュースとスムージーのお店でいつもすごい並んでいます。渋谷でフルーツのビタミンをとりたい健康志向の人が多いのでしょうか。

「シロティ(#FFFFFFT)」 9月30日までの期間限定だった白T専門店。お客さんたちが真剣に白Tを選んでいて、渋谷の人はおしゃれ意識が高いです。

「NOSE SHOP」 店頭の巨大な鼻のオブジェが目を引き、現代アートのギャラリーかと思ったら香水のお店でした。海外のフレグランスブランドが多く、説明も「あなたの肌と共生する香水」「やがて無人島の深い森の奥に流れる野性的な香りたちへと変化を遂げる」などポエム的な文言が。

飲食では、最近全国に進出している「パンとエスプレッソと」系列の「パンとエスプレッソとまちあわせ」もかわいい内装で卵料理がクオリティ高かったです。この店のある2階は「エッグスラット」と「パンとエスプレッソとまちあわせ」が両側にあり、どちらも卵料理を推しています。

この偶然の符合はいったいに何かと考えたのですが、クリエイティブな何かが生まれる卵の状態や、ポテンシャルを秘めた若者たちの象徴なのかもしれません。

他にもハイセンスなセレクトショップやステーショナリーの店などたくさんありました。オリンピックのインバウンドで今年かなり盛り上がりそうな施設でしたが......来年に期待します。

屋上は公園になっていて、多目的コート、クライミングウォール、スケートボードパークや広場などがあり、盛り上がっていました。

そういえば建物内にはダンススクールもあり、全体的にスポーツがフィーチャーされているようです。全体のファッションのテイストや内装のストリート感から、ここはスポーツが得意な方々向けの施設なのかもしれない、と思いました。そこはかとなくアウェイ感を覚えた理由がわかりました。

いつか「MIYASHITA PARK」で緊張しない日は来るでしょうか......。体を鍛えて精進したいです。長い通路を往復するだけでも足腰が鍛えられる施設です。

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

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