物欲と食欲、服欲の全てを満たす「無印良品 東京有明」【辛酸なめ子の東京アラカルト#47】

物欲と食欲、服欲の全てを満たす「無印良品 東京有明」【辛酸なめ子の東京アラカルト#47】

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東京にまだこんな大型店舗の余地があったとは......。関東最大級の「無印良品 東京有明」「ショッピングシティ 有明ガーデン」内にオープンしました。1〜3階までの約4600平米のスペースが無印になります。ちなみに無印良品 銀座店も相当広いですが約3900平米でした。

購買欲を高める「わざわざ来た感」

さっそくオープンしてから2回ほど「無印良品 東京有明」を訪れました。ゆりかもめの有明駅からは4分、りんかい線国際展示場駅からは7分とちょっと歩きます。

有明自体、都心から若干距離があるのですが、このわざわざ来た感が、何も買わないでは帰れない、という購買欲を高めます。そして巨大なタワマンにも圧倒されます。ここに住んでいたら何不自由なく買物ができそうで、そこまで格差なくセンスの良い暮らしができそうです。

こちらの無印では、野菜から衣服、家まで生活の全てに関するものを買うことができます。

広大なので密にならず適度に空いています。1階は、食に関するフロア。

入ってまず目を引くのは巨大バウムクーヘンのタワー。有明限定の特大バナナバウム、特大紅茶バウム、特大チョコバウムなどそれぞれ999円で売られていました。カロリーは3000kcal越え。一応普通サイズのバウムも多種類売られています。

さらにカロリーをカットしたい人には、「お菓子の量り売り」がおすすめ。クッキーやせんべい、チョコなど小袋入りのお菓子を袋に入れて、100gあたり400円で購入できます。お菓子5.6袋で20g強、100円ほどという安さです。

お菓子以外にも、ドライフルーツや雑穀、コーヒー、お茶など量り売りされていました。シンプルな包装で必要な分だけ買えてエコロジーです。エコといえば、「食品回収ステーション」という他では見ないサービスも。

家で余っている、賞味期限が近付いた缶詰やレトルト食品を回収し、寄付に回すそうです。賞味期限切れの食品ならいっぱいあったのですが......残念です。3階には古着回収ステーションもありました。

家具だけでなく家屋まで販売する無印のブランド力

2階は家具や寝具、照明、掃除用品など住空間に必要なものが並んでいます。圧倒されたのは、無印の平屋の家「陽の家」の原寸大モデルハウス。ウッディな空間が落ち着きます。

しかし本体工事価格は1925万円(税込)。それよりも買えそうな「無印良品の小屋」の模型に引き寄せられました。

約9平米の小屋が300万円位で、どこでも好きなところに建てられ、ワーケーションに良さそうですが「小屋までの電力供給工事については、お客様のご負担となります」という注意事項が気になります......。家の次は、いつかおしゃれな無印のお墓(無印仏)も売ってほしいです。

3階は衣料品や文房具などが売られています。量り売りマフラーという珍しい形式も。既製品のマフラーが長すぎると感じている人には良いそうです。タイツやインナー、タオルなどつい購入。やはり無印に来て何も買わないままでは帰れません。

カフェにも行き、内側からも無印に満たされた午後。楽しくショッピングして充実感に満たされたまま帰ろうとしたら、最後にちょっとしたトラップが。

さすが有明の住人は皆さんセルフレジを使いこなしていたのですが、私はまだそこまで至らす、同じものを間違えて2回レジに通すという失敗をしてしまいました。

取り消そうとしたら係員呼出しモードになって、かえってお手数をかけてしまうことに......。湾岸エリアで心が浮ついていたのでしょうか。無印の東京有明店でスムーズに買物できるようになったら、都会人としてステージアップしそうです。

辛酸なめ子

東京都生まれ、埼玉県育ち。漫画家、コラムニスト。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。近著に、『ヌルラン』(太田出版)、『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』(PHP研究所)『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)『愛すべき音大生の生態』(PHP研究所)などがある。

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