JAL、初のオリジナルワインを国際線エコノミーで提供 「機上で飲むこと」を追求したその味は?

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JALがオリジナルワインを造るのは、実は今回が初めて。ファースト、ビジネスクラスに比べて、プレミアムエコノミー、エコノミークラスではワインの選択肢が少なく、エコノミークラスの乗客が一番多い中、量的にも質の高いワインを確保するのが難しい背景があったため、エコノミークラスのためのオリジナルワインを造ることになったと経緯が明かされた。

このワイン造りに携わったのが、JALワインアドバイザーであり、マスターオブワインの大橋健一氏とワインテイスターの大越基裕氏。完成したワインは、2人の苗字の頭文字「O」にちなみ「DOUBLE “O” 」と命名された。ラベルにも2人の横顔が洒落たイラストになってデザインされている。今回は酸素透過性の高いプラスチックのボトルを採用しているが、ボトリングの技術が非常に優れているフランスのポール・サパン社と共同開発した日仏合作のワインでもある。

白ワイン・赤ワインともに、フランス産のブドウ5種類の量を徹底的に吟味、いかに機上で美味しく飲めるか、そして機内食とのマリアージュを楽しむことを念頭に置き造られた。機内では、気圧・乾燥・騒音などの環境が地上とは異なっているため、その環境に合ったワインが求められる。たとえば、機内の騒音は人間の味覚に変化をもたらし、渋味を感じやすくさせるそうだ。さらに乾燥している機内では料理をジューシーに口に運びにくくなる。そのためそれらの点を考慮して、香りが高めでライトなワインを造り上げた。また、機内食は柔らかいものが多く、濃いめの味付けになっている。そこでワインも、より味わいをしっかり感じられるように調整した。たとえば赤ワインには、食事などの相性も考慮して、マスカットを5%配合。これにより香りがかなり立ってきて、重すぎずに軽やかなワインに仕上がった。

試飲会では、グラスに注がれたワインの他に、食事との相性も確かめられるように機内食も用意された。白ワイン・赤ワインともにまず芳醇で心地良い香りが感じられる。いざ口に含んでみると、口の中にも香りが広がり、どちらも口当たりが良く飲みやすい。赤ワインで気になる渋味もやはり抑えられているようだ。食事の際に楽しめば、箸も進みそうである。その食事も非常に美味だった。エコノミークラスでは、若き料理人たちの料理コンペティション「RED U-35」のファイナリスト6名のうち季節ごとに2名ずつを監修シェフに迎えたメニューを提供しているが、メインディッシュは「若鶏の柚子胡椒くわ焼き」または「牛丼 四川スタイル かぼちゃの甘みとコクを添えて」、サイドディッシュは「冬瓜の冷製 干しエビ風味のゼリー寄せ」「アンチョビおから」、デザートは「ライチのなめらかプリン」といずれも美しく、趣向も凝らされた料理であった。

今回は地上での試飲となったが、機内で飲むためにこだわり抜かれたワインだけに、機上で飲めばさらに格別な味になるだろう。国際線の長いフライトでは、飲食も楽しみのひとつ。次回は機上で味わってみたい。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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