雪山で滑落、骨折した男性のそばで13時間寄り添い続けた愛犬(クロアチア)

雪山で滑落、骨折した男性のそばで13時間寄り添い続けた愛犬(クロアチア)

雪山で滑落、骨折した男性のそばで13時間寄り添い続けた愛犬(クロアチア)の画像

雪の上で横になった男性の上で、体を丸めて寄り添う犬の写真が話題を呼んでいる。この男性は登山中に滑落して脚を骨折し極寒の雪山で動けなくなってしまったが、一緒にいた愛犬が男性の体を温めるかのようにぴたりと体を寄せ続けたという。発見されるまで13時間も男性を温め続けた犬の行動には、救助隊も「人と犬の関係性に際限はない」とSNSに投稿している。『Metro』などが詳細を伝えた。


このほど雪山で遭難したグラガ・ブルキッチさん(Grga Brkic)は、2人の友人と愛犬で生後8か月のアラスカン・マラミュート“ノース(North)”と共にクロアチアで最大のヴェレビト山脈を登っていた。雪に覆われ厳しい環境の中で道具をしっかり揃えて登山に挑んでいたなか、友人2人がグラガさんとノースがいなくなってしまったことに気付き、すぐに山岳救助隊に通報した。

通報を受けたク山岳救助隊「HGSS(Hrvatska Gorska Slu?ba Spa?avanja)」からは30人の救急隊員が派遣され、グラガさんとノースの捜索活動を開始したがすぐには見つからなかった。

そして13時間が経過した時、標高1800メートル付近のくぼみで横たわるグラガさんとその上で丸くなっているノースが発見された。グラガさんは登山中に滑落して骨折してしまい、その場から動けなくなっていたのだ。

寒さの厳しい雪山で13時間も動けずにいたなかで、低体温症にならず意識も保っていたグラガさんの状況は驚嘆に値するものだ。登山中によく発症する低体温症は、体温35度台で寒気や全身の震えなどの症状が出る。33度台まで下がってしまうと意識障害などが現れ、体を温めるなどの対応を取らなければ死に至ることもある。

2009年7月には北海道のトムラウシ山でツアーガイドを含む8名の登山者が低体温症で死亡するという遭難事故が発生したが、この時はたった15分で体温が1度下がり、低体温症を発症してから2時間で全員が亡くなってしまったと言われている。

それを考えると今回グラガさんが無事に発見されたのはほぼあり得ないケースで、大きな体でグラガさんを温め続けていたノースのおかげとしか言いようがない。

当時の状況について、グラガさんは「救助隊が到着するまでの間は、時間がとてもゆっくり過ぎるように感じたよ」と話している。ノースの行動を「奇跡的だ」とも明かしたグラガさんは、すぐに病院に運ばれて治療を受けた。下肢と足首を骨折していたが、現在は快方に向かっている。

また厳しい寒さに晒され続けていたノースだったが、アラスカン・マラミュートは北極のそり犬として最古の犬種であり寒さにはめっぽう強かったようで、ケガや体調不良はなかったそうだ。

同救助隊がFacebookにてノースの活躍を「人と犬の間に生まれる友情や愛情に際限はない」と表現して投稿すると、今月7日の時点で1万2千件を超える「いいね!」が寄せられ、山岳救助隊とノースの両方に称賛のコメントが届いている。

なお今回はノースの活躍が功を奏したが、同救助隊は「特殊な登山装備が必要な厳しい冬の気候が続く間は特に、犬を連れて登山をしないでください」と警告している。

ちなみに人と犬の深い関係性が話題になったのは、今回ばかりだけではない。昨年11月には山登り中に発作を起こし意識を失った飼い主のために愛犬2匹が見事なチームワークで助けを呼んだり、また昨年2月には山で骨折したハイカーに愛犬が7日間も寄り添い続けたという驚きのニュースも注目を集めていた。
 
画像は『Metro 2022年1月5日付「Dog sat on owner for 13 hours after he broke his leg climbing mountain」(Picture: Antonija Sjaus Brkic)』『Grga Brki? 2022年1月6日付Facebook「Tanka je granica izme?u lipog dana u planini i toga da ti 27 pripadnika @hgss_gospic89 i @hgsszadar spa?ava ?ivot.」』『HGSS – Hrvatska Gorska Slu?ba Spa?avanja 2022年1月2日付Facebook「Prijateljstvo i ljubav izme?u ?ovjeka i psa ne poznaju granice.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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