「100パーセント間違っていた」ロシア軍の中佐と名乗る男性がウクライナ国民に謝罪<動画あり>

「100パーセント間違っていた」ロシア軍の中佐と名乗る男性がウクライナ国民に謝罪<動画あり>

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2月にロシア軍がウクライナに侵攻してから凄惨なニュースが絶えないが、中にはロシア兵士の士気低下を伝えるメディアもある。このほど『New York Post』『The Mirror』などがウクライナ国民に謝罪するロシア軍の中佐と名乗る男性について報じ、多くの関心を集めている。


今月6日、Twitterユーザーのジャッキー・シンさん(Jackie Singh)が投稿した動画が注目を集めている。動画はウクライナに侵攻した後に捕虜となったロシア軍の中佐と名乗るアスタコフ・ドミトリー・ミハイロヴィッチ氏(Astakhov Dmitry Mikhailovich)の記者会見の様子が捉えられていた。

動画はもともとウクライナのテレビニュース『24 Канал』が今月2日、YouTubeに投稿したもののようだ。ミハイロヴィッチ氏は、記者の前で自身について「ロシア国家親衛隊の中佐である」と明かしている。彼はある記者から「何人かのロシア兵捕虜が、『ウクライナの問題を解決するためにやってきて、人々はあなた方(ロシア軍)を歓迎するだろう』と言われて来たそうですが、あなたもそう言われたのですか?」との質問を受け、このように語った。

「はい確かにそうです。ロシアにいる間はメディアを通じて『ウクライナはファシスト政権に支配されている』と言われました。今となってはこれが100パーセント間違っていたと言えます。なのでお手柔らかにお願いします。」

「私たちが聞いていたのは、ウクライナの領土がファシスト党の独裁政権を支持する者に支配されナチスが権力を握っており、ウクライナ国民はこの問題を取り除くために助けを必要としていると…。まさにそのために私たちはここに来たのです。」

「聞かされた情報は明らかに一方的なものでした。もちろん私たちにはインターネットがあるし、他からの情報を得ることもできます。しかし私たちは多少の疑問を持っていたにもかかわらず、状況を正確に把握していなかったのです。そしてここにやって来て、私はプロボクサーのウシクとロマチェンコによって気づかされました。」

ミハイロヴィッチ氏は記者会見で、ウクライナに来たのは「ウクライナ国民をナチスの支配から解放するため」と誤った情報を植え付けられたと主張している。そして国境を越えたのちに彼は、ボクシングの世界ヘビー級3団体統一王者であるオレクサンドル・ウシクと元世界3階級王者のワシル・ロマチェンコが母国ウクライナ防衛のために手に銃を持ちロシア軍と戦う準備をしていることを知り、ロシア軍が軍事侵攻していると確信したという。ミハイロヴィッチ氏はさらにこのように話を続けた。

「故郷のロシアではいつも彼らの試合を観ていました。私はウシクとロマチェンコの大ファンなんです。彼らが『お前たちなど呼んでない』と言ったのを見て、ここに来たことを本当に恥ずかしく思いました。この言葉は本心からのものです。」

またミハイロヴィッチ氏は、軍事侵攻した兵士の一員として「刑務所に行く覚悟でいる」と明かした。そして「この国を侵攻したことを恥ずかしく思う。なぜ我々がこんなことをしたのか分からない。私たちはほとんど何も分かっていなかったんです。私たちはこの土地に悲しみをもたらしてしまった」と述べた。

この動画は投稿から3日ほどで1200万回以上も再生され、「このロシア兵捕虜はライオンの心を持っている」とミハイロヴィッチ氏を称賛する言葉が添えられている。寄せられたコメントの中には「ウクライナ軍に言わされているのでは?」「誰かがロシア兵を演じているのでは?」との声もあがったが、ミハイロヴィッチ氏は記者会見の中でこのように話している。

「この動画を見てどう思うかは皆さんの自由です。私が強制されているとか脅迫されているとか、または事前に原稿を用意しているとか、どう思われようと構いません。ただハッキリと言わせてもらいます。もし私の領域に突然他人が入って来たなら、私は彼ら(ウクライナ軍)がしたように相手を捕まえることでしょう。彼らのしたことは正しいことだ。そして私はここに座って弁明しなければならないのです。」

なお旧ソ連のモルドバ共和国を拠点とするニュースメディア『Ziarul de Gard? RUS』では捕虜となったロシア兵の身元を伝えているが、ミハイロヴィッチ氏はロシアのケメロヴォ州在住の48歳の男性で現在はロシア連邦国家親衛隊の特殊部隊「SOBR」の中佐ということだ。

画像は『Jackie Singh 2022年3月6日付Twitter「This, out of #Ukraine, is 100% one of the most incredible videos I have ever seen.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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