「家族と離れたくない」乳がんが再発した女性、結婚式の3日後に夫と4人の子供を残して旅立つ(アイルランド)

「家族と離れたくない」乳がんが再発した女性、結婚式の3日後に夫と4人の子供を残して旅立つ(アイルランド)

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末期がんと診断されたアイルランド在住のある女性は先月、4人の子供たちに囲まれ入院中のホスピスでパートナーと結婚式を挙げた。女性が初めて乳がんと診断されたのは2019年のことで、手術や化学療法などの治療は2年前に終えていた。しかし今年1月に再発が確認され、すでに末期の状態であることが判明したという。残りわずかな時間をホスピスで過ごしていた女性は結婚式から3日後、夫と4人の子供を残して天国へと旅立った。『The Mirror』『Dublin Live』などが伝えている。


アイルランドのダブリンに住むグレイン・フォガティ・クリンチさん(Grainne Fogarty Clinch、36)は3月29日、入院先のホスピスでパートナーのポールさん(Paul)と結婚式を挙げた。

グレインさんが最初に乳がんと診断されたのは2019年のことで、左胸にできた腫瘍の摘出手術を受けた後、2020年5月に治療が終了した。しかし今年1月に行われた検査で腫瘍が見つかり、末期がんであることが判明したという。

グレインさんの母親であるロレイン・シャーロックさん(Lorraine Sherlock)は、娘のがんが再発した時のことをこのように振り返っている。

「グレインは2020年に治療を終えてから、ボーモント病院(Beaumont Hospital)の定期検診に通っていました。8か月ほど前から腕の痛みを訴えていましたが、病院では化学療法による副作用で神経が損傷しているせいと言われたそうで、鎮痛剤を処方されていたんです。でも痛みはひどくなる一方で…娘はずっと泣き続けていたし、実際に腕に力が入らなくなっていました。」

「本当は昨年10月にMRI検査を受ける予定でしたが、紹介状に化学療法のポート番号が記載されていないとの理由でキャンセルされてしまって。結局、検査を受けたのは今年1月1日で腕が腫れて痛みで動けなくなってからのことでした。そして1月7日、胸に約10.5センチの腫瘍があって腕の主神経を覆っていると告げられました。それが分かった時にはすでに手術もできない末期の状態でした。」

残りわずかな時間を「セント・フランシス・ホスピス(St. Francis Hospice)」で過ごしていたグレインさんは3月29日、パートナーであるポールさんと病室で結婚式を挙げた。式では4人の子供たちや家族が集まり、2人を祝福したという。

それから3日後の4月1日、グレインさんは息を引き取った。

「たった3日間ですがグレインは花嫁になれたのです。最後は痛みに耐えられなくなり、結局病院に戻りましたが救急外来では10時間ほど座って待ちました。がんは肺にも転移していたので本当に痛そうで…。グレインには自閉症を抱えている16歳と14歳の2人の息子と6歳と3歳の幼い子供がいます。娘は亡くなる前、子供たちと離れたくないと言っていました。子供たちは今、母親を探して常に泣いています。」

そのように明かしたロレインさんは、現在の悲痛な思いを次のように吐露している。

「娘には視覚障害がありましたが、それに悩まされることなく充実した生活を送っていました。いずれはがんで亡くなっていたかも知れませんが、娘が最初に腕の痛みを訴えた時に詳しい検査を受けていれば発見できたのかも知れません。もっと早くMRI検査を受けていたら、ポールや子供たちともっと一緒に過ごせたかも知れない…そのことを思うと残念でなりません。」

画像は『The Mirror 2022年4月13日付「Brave bride, 36, loses breast cancer battle three days after marrying her soulmate」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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