土砂崩れに襲われた11歳少年、冷蔵庫のおかげで命拾い(フィリピン)

土砂崩れに襲われた11歳少年、冷蔵庫のおかげで命拾い(フィリピン)

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フィリピンのレイテ島に位置するベイベイ市で今月15日に土砂崩れが発生し、19日の時点で少なくとも172人の死亡が確認されたことを英メディア『Metro』が伝えた。レスキュー隊が生き埋めになった可能性のある被害者のため救助活動を進めると、冷蔵庫の中に身を隠していた11歳少年を発見した。この少年は土砂崩れに襲われた際に咄嗟に冷蔵庫に飛び込んだそうで、脚などを骨折したものの命に別状はなく、現在は病院で治療を受けているという。


強い勢力を持った台風メーギー(Megi)が今月15日、11歳のCJ・ハスメ君(CJ Hasme)が暮らすフィリピンのベイベイ市を襲った。この日のCJ君は家族と一緒にいたが、近くで土砂崩れが発生し家の中に大量の泥や瓦礫が勢いよく流れ込んできた。

突然の事態に為す術なく土砂に押し流されてしまうところだろうが、CJ君は咄嗟に近くにあった冷蔵庫の扉を開けて中に飛び込んだ。冷蔵庫を軽々と押し流してしまうほどの激しい土砂の波にさらわれた後、CJ君は約20時間を暗い冷蔵庫の中で過ごすことになった。

そして最初にCJ君が入った冷蔵庫を川岸で発見したのは、地元警察のジョナス・エティスさん(Jonas Etis)だった。しかし当時は近くの岩が崩れ始めており、再び次の土砂崩れが起ころうとしていた。ジョナスさんは近くにいた海岸警備隊員らにSOSを出して助けを求め、急いでCJ君を救出してその場から避難した。

救出当時の様子を捉えた映像には、横になったCJ君を冷蔵庫ごと運ぶ海岸警備隊員らの姿が映っていた。海岸は隊員らが脛のあたりまで泥で埋まってしまうほど足場の悪い状態で、散乱した瓦礫や折れた木の破片が被害の大きさを物語っている。

海岸警備隊によると、約20時間ぶりに救出されたCJ君が最初に発した言葉は「お腹が空いた」だったそうだ。激しい土砂崩れに襲われ、かつ長時間を狭い冷蔵庫の中で過ごしていたにもかかわらずCJ君は意識のある状態で発見され、地元警察は「まさに奇跡だ」と驚きの声をあげていた。叔父のフアニート・オレラーノさん(Juanito Orellano)によると、CJ君は脚など複数か所を骨折したが命に別状はなく、現在は搬送先の病院で治療を受けているという。

難を逃れたCJ君だが、13歳の兄は助かったものの母親と年下のきょうだいは未だ行方不明のままだ。またこの前日にも土砂災害が発生しており、この時にCJ君の父親は亡くなってしまった。

同地域では度重なる土砂災害により少なくとも172人が死亡し、200万人以上が避難を余儀なくされている。ホセ・カルロス・キャリー市長(Jose Carlos Cari)は「(翌週の)水曜日に天気が回復したので本格的な捜査を行うことができましたが、現在も多くの行方不明者を捜しています」とコメントした。

画像は『The Sentinel 2022年4月21日付Facebook「An 11-year-old Filipino Boy CJ Hasme managed to survive a landslide by taking refuge in a refrigerator for a whole day in what authoritites are calling an ‘absolute miracle’.」』『New York Post 2022年4月20日付「Boy survives deadly landslide by taking refuge in fridge: ‘I’m hungry now’」(ViralPress)』『Metro 2022年4月19日付「Boy survived deadly landslide by hiding in a fridge when wall of mud hit house」(Picture: ViralPress)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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