プールに沈んだ自閉症の4歳児、3分22秒後に心肺蘇生で救命(米)<動画あり>

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米カンザス州のアパートで先月18日午後7時前、4歳男児が誰もいないプールに飛び込んで溺れ、3分22秒後に同アパートの男性住民に引き上げられて救命された。当時の緊迫した救出劇は監視カメラが捉えており、『People.com』などが伝えて拡散している。


先月18日午後6時50分頃、4歳のゼェイビヤー・リグニー君(Xavier Rigney)がアパートの敷地内のプールに飛び込んだ。ゼェイビヤー君は自閉スペクトラム症で言葉が話せず、母アレクシスさん(Alexis)が生後4か月の妹の世話をしている隙に部屋を抜け出し、フェンスで囲まれたプールサイドに忍び込んだのだった。

当時の様子を捉えた映像では、下着姿のゼェイビヤー君が走ってプールに飛び込むも、両手を上げながら溺れてしまい次第に姿が見えなくなっていく。

ゼェイビヤー君が飛び込む様子は、同アパートに住む2人の子供がフェンスの外で目撃しており、そのうちの1人マドックス・ウェスターハウス君(Maddox Westerhaus、12)が助けを呼びに行った。

マドックス君はその時のことを「僕の友達が『助けを呼んで!』と叫ぶのを聞いて、『オオ! ノー!』と思いながら走ったよ」と興奮気味に語っており、ゼェイビヤー君が溺れてから3分10秒が過ぎた頃、マドックス君の父トムさん(Tom)がプールサイドに現れた。

そしてゼェイビヤー君が飛び込んでから3分22秒後、トムさんはプールからゼェイビヤー君を引き上げ心肺蘇生法(CPR)を行った。

約15年前にライフガードだったというトムさんは、当時のことを次のように述べている。

「とにかくできるだけ早く引き上げてCPRを行ったんだ。ゼェイビヤー君の体は真っ青で反応もなかったけど、しばらくすると咳をしながら水を吐き出してね。それを見て『これは良いサインだぞ』と思ったよ。」

こうしてゼェイビヤー君は救急隊が到着する前に息を吹き返し、先月26日に地元警察が行った会見にアレクシスさんと一緒に元気な姿を見せている。またその日はトムさんとマドックス君も呼ばれ、素早く的確な判断と行動に対し感謝状が贈られた。

なおトムさんは、セェイビヤー君に3分近くCPRを行っていたそうで、「自分ではそんなに長くCPRをしていたなんて全く認識していなかった」と語るも、地元警察のスポークスマンは「プールで溺れる事故の場合、我々が到着するまでに亡くなってしまうケースもある。マドックス君の機転とトムさんが決して諦めなかったことがゼェイビヤー君の命を救ったのだ」と述べ、親子を称賛した。

一方でアレクシスさんは「あの日、息子がいないことに気付いたのはサイレンの音が聞こえてからで、外に目をやるとゼェイビヤーの姿が見えました。私は息子が動かないのを見て死んでしまったかと思い、泣き叫びパニックに陥りました」と涙ながらに語り、「もしトムさんがいなかったら、息子は生きていなかったでしょうね。事故後は家のドアに警報アラームを取り付けました」と続け、ウェスターハウスさん親子に改めて感謝した。

ちなみにトルコでは昨年7月、8歳男児がプールで溺れ助けを求めていたものの誰も気づかず、搬送された病院で死亡した。男児は泳ぐことができず、両親はプールサイドに設置された椅子で日光浴をしていたという。

画像は『ABC7 New York 2022年5月30日付「Father, 12-year-old son rescue 4-year-old boy with autism who jumped into pool」』『Lawrence Kansas Police Department 2022年5月27日付Facebook「We responded to a drowning call at a local apartment complex」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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