娘の代わりに“自身の孫”を代理出産した50歳母親「この子は娘への贈り物」(米)

娘の代わりに“自身の孫”を代理出産した50歳母親「この子は娘への贈り物」(米)

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先月17日、50歳の女性が娘の代わりに代理出産したというニュースがアメリカより届いた。娘は病気により妊娠できなくなってしまい、その様子を見た母親が代理出産を決意したという。リスクを承知しながらも自ら孫を出産した女性は「子どものためだったら何だってします。産まれた子は娘への贈り物なんです」と今回の代理出産に至った経緯を『KSL News』で明かした。


米テキサス州エルパソ在住のケイトリン・ムノスさん(Kaitlyn Munoz、25)は7人のきょうだいに囲まれて賑やかな環境で育ち、現在の夫であるミゲル・ムノスさん(Miguel Munoz)と結婚してからは自身も素敵な家族を持ちたいと強く願っていた。しかしその願いとは裏腹に3年間妊活に励んだが、なかなか実を結ばなかった。

のちに子宮内膜症と診断されたケイトリンさんが体外受精を試みたところ、ようやく妊娠して2019年に第1子である息子キャラハン君(Callahan)を出産した。出産時にケイトリンさんは合併症を発症し妊娠33週で産むことになったが、その後のキャラハン君はすくすくと成長しているという。しかし自己免疫疾患であるシェーグレン症候群と診断されたケイトリンさんは医師から「さらなる妊娠は難しい」と言われ、辛い事実と向き合うことになった。

もう1人子どもが欲しいと考えていたケイトリンさんは今後どうするべきか悩み、ユタ州プレザント・グローブに住む母親のチャリス・スミスさん(Chalise Smith、50)に相談した。チャリスさんは「もう自分では子どもを産むことができないと知った日にケイトリンは自身の気持ちを打ち明けた動画を送ってくれて『代理出産か養子縁組を考えている』と話していました。娘が自分の家族を築くのに苦労している姿を見るのは本当に辛かったですね」と当時を振り返った。ケイトリンさんはキャラハン君を妊娠した時に残った胚を2つ保管していたため、代理出産を依頼することが可能だった。

これまでなかなか妊娠できなかったケイトリンさんの様子を見守っていたチャリスさんは、娘と今後について話し合った時に「自分が代理出産できるかもしれない」と直感的に感じたそうだが、その気持ちをケイトリンさんにすぐ打ち明けず数週間ほど自分の中でよく考えたという。

8人の子を持つチャリスさんは「私は母親として、子どもたちの人生に感情移入してしまうのです。だから自分自身に『何をしようとしているのか本当に分かってる?』と問いかけました。ただ感情的になって決めたのではなく、これは娘のためであり正しい選択であると確かめたかったのです。50歳を目前に人生の新たなステージで代理出産を経験することに、これが本当に正しいことなのか、サポートがあるのかなど確認する必要もありました」と簡単ではない選択に頭を悩ませた。

自分の中で答えが出るまでに3週間かけたチャリスさんは、ついにケイトリンさんに自身の思いを打ち明けることにした。チャリスさんはちょうど洗濯物を畳んでいた時に「ケイトリンに電話して代理出産をしたいという気持ちを伝えなくちゃ」と思いついたと言い、唐突にケイトリンさんに電話をかけた。当時のケイトリンさんはちょうど買い物に出ていて、車の中で眠ってしまったキャラハン君が目を覚ますのを待っていたところだった。

「世間話を少しした後にケイトリンに伝え、自分の鼓動が早くなるのを感じました」と明かすチャリスさんの思いを聞いたケイトリンは、しばらく沈黙した後に「何を言っているか本当に分かってる?」と尋ねた。ケイトリンさんは自身がすでに体外受精を経験し、その大変さやリスクを経験したからこそ母親であるチャリスさんの身を案じた。

チャリスさんはケイトリンさんの体外受精の過程を全て見守ってきたので、体への負担などそのリスクを全て理解していた。チャリスさんから電話を受けたケイトリンさんは「ちょうど誰に代理出産をお願いするか考えていて、そこに母から電話があったの」と偶然としか思えないタイミングに驚いたという。

チャリスさんとケイトリンさんはお互いに納得して代理出産を決意したが、意思だけでは不可能で妊娠して出産できるほど健康体であることが必要だった。様々な条件をクリアすることができたチャリスさんは、ついに妊娠に成功した。

そして先月17日の午後9時前、ケイトリンさんとミゲルさんの第2子となる娘のアライナ・ケイト=チャリス・ムノスちゃん(Alayna Kait-Chalise Munoz)が、7ポンド13オンス(3543グラム)でチャリスさんのお腹から元気に誕生した。

「ケイトリンとミゲル、それから私の夫がみんな揃って分娩室にいました。とても素晴らしい体験でしたし、その場にいた人はみんな涙していました。妊娠中には多くの人に『9か月もお腹に宿した子を手放して娘に渡すことになるのは辛くない?』と聞かれましたが、そんなことはありませんでした。私は最初からこの子は私の子ではないと分かっていましたから。この子は自分では産むことのできなかった娘への贈り物なんです。私は子どもたちのためだったらどんなことだってしますよ。赤ちゃんが産まれて母親の腕に抱かれた瞬間、娘夫婦が喜ぶ姿を見て私の心も満たされました。全てが私の思っていた通りになりました。アライナを自分の子だと思うことはなかったですし、目にした瞬間『この子が私の孫なのね』と思わず口にしましたよ。」

そのように明かすチャリスさん。一方でケイトリンさんは「私と母は仲が良く、母は私の親友でもあります。母は私が自分ではできないたくさんのことをしてくれました。そして私が生まれてから25年が経ち、再び自分ではできないことができた時、母はアライナという最高の贈り物をしてくれたんです」と明かしており、かけがえのない贈り物をしてくれたチャリスさんに感謝していた。

画像は『Chalise Smith 2022年5月25日付Instagram「Alayna is one week!」』『Miguel & Kaitlyn Munoz 2022年5月28日付Instagram「Alayna Kait-Chalise Munoz」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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