階段が怖い盲目の犬、ベストフレンド犬が辛抱強く“下り方”を教える(英)<動画あり>

階段が怖い盲目の犬、ベストフレンド犬が辛抱強く“下り方”を教える(英)<動画あり>

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中国で保護された盲目の犬がイギリスに渡り、“ボニー(Bonnie、4)”と名付けられて第2の人生を歩み始めた。ボニーは当初、階段を下りることができないでいたが、飼い主とベストフレンドになった飼い犬の優しく辛抱強いサポートを受けて見事恐怖心を克服した。ボニーが初めて階段を下りる姿を捉えた動画は『The Dodo』などが紹介して拡散している。


英コーンウォールに住むヴィクトリア・ポンベロさん(Victoria Pombeiro)は2021年10月、動物保護団体「ラッシュトン・ドッグ・レスキュー(Rushton Dog Rescue、以下RDR)」を通し、ハスキー犬“ボニー”を自宅に迎えた。

RDRは2007年から犬の保護活動に尽力する慈善団体で、ここ5年間で中国から犬肉として取引される寸前の数百頭の犬を保護、メスで盲目のボニーもそのうちの1頭だった。

2019年12月に同団体のFacebookに投稿された保護当時のボニーの写真には、耳を切られ目が見えないこと、体重は13キロで栄養失調と酷い飼育環境で成長が止まってしまったこと、内部寄生虫の駆除のため駆虫薬を使用中であること、温かい家を探していることなどの説明があり、かなり過酷な状況に置かれていたことは容易に想像できる。

そんなボニーを昨年10月に受け入れたヴィクトリアさんは「中国での経験、怪我、イギリスまでのトラウマになるような搬送…とボニーはたくさんのつらい経験を乗り越えて我が家にやってきたのです」と述べ、次のように続けた。

「盲目の犬を迎えるのはとても不安でしたが、我が家のオス犬“ウーキー(Wookie)”はボニーを優しく迎えてくれました。ウーキーはまるでボニーが心の支えを必要としているのを知っているかのようで、2頭は毎日を一緒に過ごしベストフレンドになったのです。」

「ウーキーの首輪には鈴をつけ、ボニーがウーキーの居場所が分かるようにしました。ボニーはウーキーの後を追い、ウーキーのすぐ隣に寄り添います。そうして2頭は一緒に遊び、大好きなお昼寝を共にします。また散歩の時はいつも、ウーキーがボニーのガイドをしてくれるのです。」

「一方のボニーはというと、部屋の間取りをよく分かっていて、一度何かにぶつかると二度と同じ間違いはしないのです。どこに何があるのかをしっかり学んでいるようです。」

目が見えなくてもすぐに一家に溶け込んだというボニー。ただキッチンに行くには階段を上らなくてはならず、ボニーはやって来てから2、3週間は1階だけで過ごしていたという。

ヴィクトリアさんは「ボニーがいずれは階段を上ってくるだろうとは思っていましたが、無理強いはしませんでした。ウーキーがそばにいることは分かっていましたし。そしてしばらくすると、ボニーは階段を2段ほど上がるようになりましたが、すぐに自信を失い断念していたようでした」と当時を振り返る。

そんなある日のこと、自宅にヴィクトリアさんの友人が訪ねてきてキッチンで話をしていると、ボニーが突然階段を駆け上がってきたという。

「友達の声のトーンが気になったのか、ボニーがキッチンまで挨拶をしにやってきたのです。その瞬間、私はボニーを本当に誇らしく思いましたよ! ただボニーが1階に戻るには階段を下りなければならず、私は階段の上や下に行ってボニーに声をかけ続けました」と笑顔で語るヴィクトリアさん。当時の様子を捉えた動画では、階段の上に行儀よく座るウーキーと、その隣で階段を下りようとするボニーが映し出され、ヴィクトリアさんが階下から「いい子ね! 頑張って。できるわよ!」とボニーを励ましている。

ボニーはとりあえず1段だけ下りるが、すぐに元の場所に戻ってしまい、ヴィクトリアさんがウーキーに「どうやって下りるか見せてあげて!」と声をかける。

するとウーキーは階段をゆっくりと下りて手本を見せ、それを見たボニーは一度その場から去ろうとするも、ヴィクトリアさんに名前を呼ばれると気を取り直して再び挑戦。階段を1段ずつ確かめるように下りてきたのだった。

ボニーはそれ以来、まるで恐怖心を克服したかのように階段をよく使っているそうで、ヴィクトリアさんは「ボニーが階段を降りる時は必ずと言っていいほどウーキーが見守っています。2頭はベストフレンド! 私たちはボニーの成長ぶりを心から喜んでいるのですよ」と述べている。

なおボニーのInstagramには、保護された時とはまるで別の犬のように生き生きとした表情を見せるボニーと、優しく寄り添うウーキーの日々の姿を垣間見ることができ、思わず笑顔になること間違いなしだ。

ヴィクトリアさんは最後に、ボニーについてこのように述べている。

「つらい経験をしたボニーが、人にも他の犬に対しても愛情たっぷりに接してくれるのです。そんなボニーは私たちのインスピレーションであり、誇りなのですよ。」

画像は『Bonnie 2021年10月30日付Instagram「Stairs are tricky when you’re blind but I finally nailed these ones!」、2021年12月2日付Instagram「Can you believe the picture on the left was me two years ago today??」、2022年1月19日付Instagram「Nom!」、2021年10月30日付Instagram「Meet my new best friend!」、2022年2月25日付Instagram「The grown ups are away but we’re still having loads of fun without them.」、2022年3月19日付Instagram「Wookie makes a great pillow」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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