妊娠中のヌーを襲ったライオンの群れ、メスが赤ちゃんを子宮から取り出し捕食(南ア)<動画あり>

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南アフリカの自然保護区で、妊娠中のヌー(ワイルドビースト)がライオンの群れに襲われた。ライオンの残酷ともいえる狩りの様子は2018年にYouTubeに投稿され、今月1日に『Latest Sightings』が改めて伝え話題となっている。


動画を撮影したのは、南アフリカのピラネスバーグ国立公園でガイド歴5年だったタリン・レイさん(Tarryn Rae、当時32歳)で、同国北西部でアウトドア・アドベンチャーを提供する「マンクウェ・ゲームトラッカーズ(Mankwe GAMETRACKERS)」でゲームドライブ(サファリツアー)のガイドとして勤務していた。

休暇明けのある朝、タリンさんは朝5時30分出発のゲームドライブの担当となり、自然保護区の入口で「眺めはそれほど良くないが、ライオンの群れが保護区の中心部付近で寝ているようだ」とラジオで連絡を受けた。

タリンさんはライオンが目撃された場所までまだかなりの距離があったことから「とりあえずゆっくりとドライブしよう」と現地に向かったそうだが、その日は運に2度も味方されたという。

まず車を走らせてから約1時間半後、ライオンが目撃された場所に到着するとまだ群れはそこにいて、しばらくすると道路に向かって歩き出し、なんとタリンさんらが乗る車の前を通り過ぎて行ったのだ。

タリンさんは「その日は週末でかなりの車が停車していてね。私たちはライオンからある程度の距離を保ち、行く手をふさがないように見守っていたの。するとライオンの群れは、私たちの目の前を横切っていったのよ! 私たちは大興奮で、ゲストはとても喜んでいたわ」と当時を振り返る。

ライオンたちはその後、水辺に移動し、タリンさんのグループも水辺のそばで動物を観察できるハイド(隠れ小屋)に移りライオンの様子を観察した。まったりとした朝の保護区が騒がしくなったのはその直後のことで、ハイドのすぐ隣をヌー(ワイルドビースト)の群れが水辺へと向かっていった。「何かが起きる」と直感したタリンさんは、再びゲストを車に乗せてヌーの後を追った。

当時の動画では、水辺に向かうヌーの群れを草陰からじっと見ていたメスライオンが狩りを開始、ヌーの群れが引き返すなか1頭だけライオンに向かって走っていったヌーが背後から襲われ倒されてしまっている。

メスライオンはヌーの喉元を噛んで離さず、オスのライオンが背後から押さえ込む。苦しそうに声を上げるヌーのそばにはライオンが次々とやってきて、約3分後には完全に地面に押し倒されたという。

ヌーは瞬く間にメスライオン2頭、若いオス2頭、子供4頭の餌と化し、タリンさんは「あの光景を見ている最中、様々な感情が湧き出してきたの。でもそれと同時に、ライオンの偉大なパワーを目撃できたことをとても光栄だと感じたわ」と明かしている。

実は倒されたヌーは妊娠しており、タリンさんが最も感情的になったのは、メスの1頭がヌーの子宮から胎児を取り出し、群れの仲間に背を向けて食べるのを見た時だという。タリンさんらは群れの食事の様子をしばらく観察すると、他のツアー客のためにその場を後にしたが、「狩りの成功を見たのは5年間であの時が6度目。でもこれほど近くで、まるでテレビでも見ているかのような典型的な狩りを見たのは初めてだった。そんな時はやはり感情的になるものよ。ただ“あるべき自然の姿”を目の当たりにできたことを非常に嬉しく思っている」と続けた。

なおタリンさんは、ゲストにはいつも「ゲームドライブはタイミングよくその場に居合わせることと、少しばかりの運が大切よ」と話をしているそうだが、この時ばかりは大きな運が舞い降りたようだ。

画像は『Latest Sightings 2022年7月1日付「Lions Hunt Pregnant Wildebeest and Pull the Baby Out!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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