子宮内避妊器具の「危険性を知ってもらいたい」 感染症で死の淵を彷徨った女性(英)

子宮内避妊器具の「危険性を知ってもらいたい」 感染症で死の淵を彷徨った女性(英)

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イギリスに住む25歳の女性は、愛する男性と婚約した20歳の時に「ホルモン剤よりも安全だし、簡単に避妊が可能だから」と子宮に小さな避妊具(銅付加IUD)を入れた。女性は2〜3年前から腹痛や不正出血があったものの原因を突き止めることができず、痛みで立っていることが困難になって初めて取り返しがつかない事態になっていることに気付いたのであった。『The Sun』などが伝えた。


英ランカシャー州ブラックバーンで保育士として働くジェシカ・カウギルさん(Jessica Cowgill、25)は約5年前、避妊の目的で子宮内に小さな器具を入れた。ジェシカさんが選んだのは、一度挿入すると効果が約5年間持続し、銅イオンの働きにより避妊効果が高いと言われるT字型の銅付加IUD(子宮内避妊器具)だったが、しばらくすると腹痛や不正出血に悩まされるようになった。ジェシカさんは頻繁に医師の診察を受け、昨年には超音波検査も行ったが異常は見つからなかった。

そして2月10日、ジェシカさんは腹痛が酷くなり緊急外来を訪れたが、やはり痛みの原因は判明せず、医師には「膀胱炎」と告げられ抗生剤を処方されていた。しかしその翌日、立っていられないほどの痛みに襲われたジェシカさんは、ロイヤル・ブラックバーン病院に搬送された。そこで医師にIUDが子宮の中に深く食い込み、敗血症を起こしていることを告げられたのだ。敗血症は細菌などが増殖して炎症を起こす感染症で、悪化すると様々な臓器の機能不全が現れる。

ジェシカさんに命の危険があると判断した医師は緊急手術を行い、原因となったIUD、組織が腐り壊死を起こしている左の卵管、卵巣、子宮の一部を摘出した。炎症は胃にも達しており、ジェシカさんの胃は潰瘍で酷く爛れていたという。

しかし手術から6日後、ジェシカさんの容態は急激に悪化し、再び手術が行われた。感染症が再発してジェシカさんの肝臓や脾臓は機能不全を起こしており、胆嚢にも潰瘍が認められた。医師は家族や婚約者のネイサンさん(27)に「一度目の手術の時よりも10倍悪化している。生きて戻ることはないかもしれない」と伝えた。

その後、ジェシカさんは何とか持ち直したが、これまでのつらい経験について彼女は次のように語っている。

「低用量ピルなどのホルモン剤を使うよりも、ずっと安全だし煩わしくないと思ってIUDを使ったの。痛みは2〜3年続いていたけれど、医師に異常がないと言われていたし、きっと生理痛が酷いだけと軽く考えていたわ。でも今は、私の経験を多くの人に知ってもらいたいと思ってる。避妊具の選択肢はたくさんあるし、IUDの使用は禁止すべきだと思う。」

「山は越えたと思いたいけど、私の首には血栓があり、肺内部には液体が溜まっていて今も入院中よ。集中治療室に出たり入ったりを繰り返しているの。胃にはまだ膿瘍があると言われているわ。何よりもショックなのは赤ちゃんを授かることができないかもしれないということかしら。」

「2回の手術を通して、私は精神的にずっと強くなったし、家族やネイサンとの絆も深まった。ただこんな経験は私だけでたくさんよ。だからIUDの危険性について多くの人に知ってもらいたいわ。」

医師によると、IUDは正しく装着されていることを定期的に確認する必要があり、腹痛や不正出血が続く場合は早めに産婦人科を受診し、器具の交換や除去を行うことが大切だということだ。

画像は『The Sun 2020年3月4日付「AGONISING The coil nearly killed me after it became embedded in my womb and triggered deadly sepsis」(Credit: Jessica Cowgill/Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)