米NY看護師「入室して遺体を発見するほどつらいことはない。私も人間よ」と号泣<動画あり>

米NY看護師「入室して遺体を発見するほどつらいことはない。私も人間よ」と号泣<動画あり>

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新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による患者数の急増によりニューヨークに応援看護師としてやって来た女性が、SNSで最前線での過酷な闘いについて思いの丈を打ち明けた。動画に収められた女性の悲痛な叫びは多くの人の心を捉え、メディアでも紹介されて拡散している。『The Sun』などが伝えた。


米ニューヨーク州での新型コロナウイルスの感染者数は、日本時間12日午後11時過ぎの時点で18万1千人を超えており、一日の死者数は4日連続で700人以上を記録した。ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は先月末、「国内の医療従事者にお願いする。あなたのコミュニティに危機が迫っていないなら、ニューヨークまで我々を助けに来てほしい」と応援を要請しており、これに応えてやって来たのが救急・集中治療室の看護師であるデネイル・シュマルさん(D’neil Schmall、35)だった。

デネイルさんがニューヨーク入りしたのは先月30日のことで、マンハッタンにあるセントラル・パークに開設された新型コロナウイルス患者専用の臨時病院に配属された。そして今月7日、一日の勤務を終えたデネイルさんは自分の切ない思いを号泣しながら言葉にし、Facebookに投稿した。

そこには「これまでで最悪の日。これはホテルの床に寝転んで1時間泣いた後に撮影したの。私たち(医療従事者)が家に戻った後、どんな思いをしているのか、人々に知ってもらうことが大切だと思ったから」と言葉が添えてある。

動画でデネイルさんは、頬に涙の痕を残したまま簡単に自己紹介をすると、次のように語り始めた。

「今日は本当につらい一日だった。一人で受け止めるには重すぎるわ。」

「入室すると、患者が死んでいるのよ。歩いて病室に入ると遺体があるの。そして家族に連絡して、亡くなったことを伝えるの。もうこんなこと本当にウンザリよ。疲れたわ。同僚もたくさん亡くなった…。悲しくてやりきれないのよ。」

「今日は帰宅する時、ずっと泣いていたの。運転手に『大丈夫?』と聞かれたほどよ。でもね、この仕事がどんなにストレスが溜まるものなのか、人々は分かっていないと思う。私はどんなことがあっても耐えられるように訓練されてきたわ。それでもストレスで押し潰されそうなの。」

「みんな一生懸命働いているのよ。みんな必死なの。でもやることが多すぎるのよ…。」

嗚咽し涙が止まらないデネイルさんは「悲しさで胸が張り裂けそうよ…。母や妹には心配をかけたくないから電話できないの。母は私がニューヨークに行くのには反対していたわ…。だから結局は、こうしてホテルの部屋やトイレに籠って泣くしかないのよ」と号泣した。

デネイルさんは自分たちが13〜15時間シフトで休みなく動き回り、一日の睡眠時間は4〜5時間で、1週間の休みは1日か2日、防護服のほとんどはプラスチック素材で動きにくいこと、一人の看護師に任される患者数は10〜16人であることを明かしており、過酷すぎる現状についてはこう述べた。

「多くの人が『好きで看護師になったのだから、仕事をこなすのは当然』と思っているんじゃないかしら。それに医療従事者は病気にはならず、感情もなく働いていると誤解している人もいる。でもそんなことは全くないわ。私たちも人間なの。患者のことばかり心配するのはよく分かる。でもスタッフの状態がよくなかったら、誰が患者のケアをするの? 医療従事者にも心のケアが必要よ。」

デネイルさんは投稿の最後に「この動画は自分の気持ちを吐き出したもの。私は仕事が大好きで、誇りに思っている。こういう状況であっても決して逃げだしたりはしない。多くの人にこの仕事がいかに大変なのか理解してもらえれば嬉しい」と綴っており、動画は「みんなでこれを乗り越えましょう」と自分自身に語りかけるかのように締めくくっている。

この投稿には「あなたは強いし、決して一人じゃない。シェアしてくれてありがとう」「今すぐあなたにハグをして、私がどんなにあなたに感謝しているか伝えたい。あなたは素晴らしい人だと思う」「最前線で働いている人たちは私たちの希望。みんなで気持ちを一つにして乗り切ろう」「悲しい投稿だけど、現実なんだよね。早く終息するよう祈っている」といったデネイルさんを応援するコメントが多数あがっている。

画像は『D’neil Schmall 2020年4月7日付Facebook「Today was by far the worst shape I’ve ever had.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)