末期がんの母のため、結婚式で丸刈りになったカップル(ニュージーランド)<動画あり>

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ニュージーランド在住のカップルが昨年11月、結婚式でお互いの髪を剃り、丸刈りになった。がんである母親のために娘とその夫が行った儀式は、家族だけでなく招待客にもサプライズで行われ、会場は笑いと涙で包まれたという。『NZ Herald』『Inside Edition』などが伝えた。


ニュージーランドのオークランド出身のルナ・マカパガルさん(Luna Macapagal)が、ステージ4の卵巣がんと診断されたのは2018年のことだった。病気の進行を遅らすため、ルナさんは手術、化学療法、抗がん剤治療を受けてきたが、2020年後半になると体調が思わしくない日が続いた。

そんなある日のこと、娘ジョニー・リーさん(Jony Lee、20)は婚約者のアリスターさん(Alistair、20)に「母をサポートするため、頭を丸刈りにしてサプライズをしたい」と相談した。

娘の幼馴染であるアリスターさんをルナさんはとても気に入り、「早く結婚すればいいのにね」と普段から冗談で言っていたそうで、ルナさんを慕っていたアリスターさんはジョニーさんにこんな提案をした。

「どうせやるなら、11月21日の結婚式に2人揃って丸刈りにしよう。」

アリスターさんの言葉に最初こそ驚いたジョニーさんだったが、彼の提案に賛同し、式場のスタッフと綿密な計画を立てて結婚式当日を迎えた。家族や招待客には丸刈りにすることは内緒にしていた。

こうして披露宴が始まると、2人はまず夫婦最初のダンスを踊り切った。そしてマイクを持ったジョニーさんが「私たち2人はママを愛してるわ」と述べると、次のようなアナウンスをしたのだった。

「本来だったらここで、皆さんが私たちにお金を貼り付けるフィリピン伝統のダンスを披露するところですが、今日は母のために、私たち家族の“結束”がいかに強いかをお見せしたいのです。」

何事かとざわつく招待客を横目に、アリスターさんがスタッフによって用意された椅子に座ると、その儀式は始まった。まずジョニーさんがバリカンでアリスターさんの髪を剃り、次にアリスターさんがジョニーさんを丸刈りにした。披露宴での突然のサプライズに会場は涙と笑いに包まれ、2人の様子を自分の席から見ていたルナさんは感極まって涙を流した。

残念なことにルナさんは、結婚式の2か月後の今年1月12日に死去しており、ジョニーさんは亡き母についてこう語った。

「母が結婚式に出席できたことは、私たち家族にとって特別なことでした。実は母は、私の結婚式の2か月前に姉の結婚式にも出席したのです。そして私も姉も、母と一緒にバージンロードを一緒に歩くことができました。私たちを誇りに思ってくれた母。あの時の思い出は一生、私たちの心に刻まれるでしょう。」

なおジョニーさんは、クラウドファンディングサイトを立ち上げて寄付を募り、式で集まったお金とともにニュージーランドのがん協会に寄付している。

画像は『NZ Herald 2020年11月30日付「Young couple surprise wedding guests with touching tribute to bride’s mother」(Photo / Songbirds Photography)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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